イカそのものを知らない人はほとんどいないかと思います。

しかし正式に分類した時、何類であるのかと聞かれるとなかなか答えられるでしょうか。

そこで今回はイカが何類であるのか、そして生態についても紹介していきます。

イカの生態

私たちの生活においてイカは珍しいものではなく全国的にスーパー等で売られているのを見ることができます。

このことはイカの生息分布が広いことを表しています。

イカの種類によっては各地域によって取れるもの取れないものが分かれますが、イカ全体としては日本に限らず世界中において多くの地域で生息していて浅い海から深い海まで幅広いです。

 

また魚と同様に海洋生物の一種ですが形状や生態は魚とは大きく異なります。

体長は数センチと小さいものから10メートルを超えるような大きなものまで存在しています。

 

しかしイカの体長の中でほとんどの割合を占めるのは足であり、他の生物における10メートル級の巨大さのイメージよりは少し小さく感じるかもしれません。

イカの捕食対象は主に小魚や甲殻類です。

 

吸盤のついた長い足を巧みに使い捕まえるのです。

一度足を絡められると人間でも取り外すのは大変です。

 

中には吸盤にトゲがついているものもおり、吸盤による吸いつきの効果に加えてさらに拘束力を高めています。

天敵は大型の魚類や鳥類、そしてクジラやイルカ等の哺乳類です。

 

イカはこうした天敵から守るため墨を吐き出すこともできます。

危険を察知した際に目くらましとしての効果や、墨をまとまった形状に吐き出すことで獲物と勘違いさせる効果もあると言われています。

 

もう一つ、イカの特徴は体の色を変化させることが出来るということです。

イカの皮膚には色素細胞が多く含まれていることでこのことを可能にしています。

 

周りの環境に合わせた変色をすることで姿を見えにくくすることもできるのです。

この能力は調理をしていると実感することができます。

色素細胞は当然神経を通じて操作しているため、締めるために目付近にある神経を刺すとその神経に対応した部分の体色が白くなっていくのが確認できます。

分類学上の種別

イカが具体的に何類にあたるのかというと、大きなくくりでは「頭足類」となります。頭足類とはその名の通り頭から足が生えているような見た目をした生物のことです。

頭足類は軟体動物の一種で、イカの体が非常に柔らかいことからも分かります。

 

イカは頭足類をさらに分けた鞘形亜網に分けることができます。

ここまで分類をしてもまだイカ以外の生物が含まれていますが、さらに詳細に分けた十腕形類ではイカのことを表しているといってもよいでしょう。

イカの仲間には何がいる?

イカが何類であるかわかったところで、仲間には何がいるのか紹介していきます。

上で説明した十腕型類にはさらにダンゴイカ目やコウイカ目、閉眼目、トグロコウイカ目、そして開眼目があります。

 

これらは全てイカですが、仲間として考えられやすい有名なものはやはりタコでしょう。

タコの中でもコウモリダコは特にイカに近いとも言われています。

 

タコは十腕ではなく八腕形目ですが、他の生物に比べるとイカに近いことは見てもわかります。

柔らかい体に頭から生えた長い足、そしてその長い足には多くの吸盤が並んでいます。頭足類として仲間を探してみるとオウムガイなどが含まれます。

イカの豆知識

イカには長い10本足がありますが厳密には足とされているのは8本で、残りの2本は触覚のような役割を果たしています。

これは「触腕」と呼ばれ、先端に吸盤が集中している構造が特徴的です。

 

またイカの血は実は人間や魚のように赤くありません。

人間の血が赤く見えるのはヘモグロビンを含んでいるためですが、イカの場合ヘモグロビンに代わってヘモシアニンが血中に入っています。

そのため赤い血を流すのではなく青い血を流すのです。

イカが何類か?答えは十腕形類!

具体的な分類を見ていくとイカにたどり着くまでに頭足類など多くの分け方が存在していて色んな仲間を見つけることができました。

イカそのものを知らない人はほとんどいないかと思います。しかし正式に分類した時、何類であるのかと聞かれるとなかなか答えられるでしょうか。そこで今回はイカが何類であるのか、そして生態についても紹介していきます。そしてイカとして分けたとき、当てはまるのは十腕形類だということも分かりました。

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