ペンギンは鳥類です。動物園で飼育されている事もよくあります。初めてペンギンを実際に見たのは動物園だった気がする、という人も多いのではないでしょうか。水族館以外の施設でペンギンがいる動物園はどのくらいあるのでしょう?

ペンギンが飼育されている動物園

日本は実にペンギンが好きな国です。

世界で飼育されているペンギンのおおよそ4分の1は、日本国内の動物園及び水族館で見る事ができるくらいだと言われるほど、日本では多くのペンギンたちが飼育されています。

北から順番にペンギンが飼育されている主な動物園を挙げてみます。

なにしろ多いので、ところどころ抜けている箇所もあるかと思いますがご容赦ください。

  • 旭山動物園(フンボルトペンギン)
  • 円山動物園(フンボルトペンギン)
  • 東武動物公園(ペンギン舎)

人気アニメ「けものフレンズ」で一躍スターに躍り出た「グレープ」というオス21歳のフンボルトペンギンがいます。東武動物公園ではフンボルトペンギンとオウサマペンギンが飼育されています。

  • ・江戸川区自然動物園(フンボルトペンギン)
  • ・羽村市動物公園(フンボルトペンギン)

とても小さな施設です。

「ミーアキャットたち」には「ぽんかん」シロテナガザルには「おかゆ」ヤギには「しじみ」などという、どこかツッコミを入れたくなるような名前がついていますが、ペンギンには名前がないようです。

体についているリングの色がペンギンたちの愛称なのだそうです。

  • 上野動物公園(ケープペンギン)
  • 野毛山動物園(フンボルトペンギン)
  • よこはま動物園ズーラシア(フンボルトペンギン)
  • 豊橋総合動植物公園

極地動物館にイワトビペンギン、ジェンツーペンギン、キングペンギンが飼育されています。

一番活発なジェンツーペンギンはなんと45羽だそうです。ジェンツーペンギンは見えるところの脚が黄色いのが特徴です。

  • 東山動物園(フンボルトペンギン、ジェンツーペンギン、キングペンギン)
  • 静岡市立日本平動物園(フンボルトペンギン)
  • 浜松市動物園(フンボルトペンギン)
  • 王子動物園(フンボルトペンギン)

関西は暑いので、ペンギンの育舎は冷房が効いています。

ペンギンは一年に一度、毛が生え変わりますが、フンボルトペンギンの白い腹部の黒い点々は一生変わらないのだそうです。

  • 神戸どうぶつ王国(ケープペンギン)
  • 福山市立動物園(ジェンツーペンギン)
  • 白浜アドベンチャーワールド(キングペンギン・イワトビペンギン・ケープペンギン・ジェンツーペンギンなど)
  • 和歌山公園動物園

和歌山城の史跡につくられた動物園です。フンボルトペンギンが飼育されています。入場料は無料です。

  • 福岡市動物園(フンボルトペンギン)

ペンギンの飼育例はやはり水族館が多いようです。

長崎には「長崎ペンギン水族館」という施設もあるくらい、ペンギンは人気がある鳥類です。

飼育されているペンギンの種類

日本国内では、18種ほどいるペンギンの中でも10種類くらい飼育されています。

中でも多いのはフンボルトペンギンです。

ペルーなど南米の海に棲むフンボルトペンギンは、温暖な気候に対応でき、日本での飼育例は昔から多いのです。

しかし寒い地方では暖房が必要になる事もあり、北海道の小樽水族館では暖房で心身を暖めゆったりとリラックスするペンギンたちを見る事ができます。

 

小樽水族館は比較的地味な施設ですが、動物たちの飼育に関して自由度が高く、ごく平常な状態のペンギンを見る事ができます。

飼育されているとはいえ、慣れない雪国での生活は気苦労も多く大変です。

飼育されているペンギンは見られる立場にありますが、たまにはぼんやりしたいというのがペンギンの本音かもしれません。

ペンギンの餌

フンボルトペンギンたちは、野生下ではイワシなど群れをつくる小型の魚類を好みます。

動物園で飼育されているペンギンたちもアジなどの魚を食べているようです。

 

札幌市の円山動物園のフンボルトペンギンたちは、オオナゴを食べているそうです。

オオナゴはイカナゴという、釘煮になったりする小さな魚の事です。また、ペンギンの様子を見ていると妙に姿勢が良いような気がしますね。

 

ペンギンの脊椎は非常によくできており、無いように見える首を曲げて腹で頭を掻く事もあります。

頭を前に曲げているのではなく、上半身を横に曲げています。

脊椎動物の中には前屈が出来るものもいますが横に曲がる種というと珍しく、その様子は曲芸的ですらあります。

動物園と水族館について

ペンギンは水族館にも動物園にもいる鳥類です。水族館には水の中で生活する生物が飼育され、動物園には主に陸上で生活する生物がいます。

日本には日本動物園水族館協会という団体があり動物園や水族館の役割として、種の保存、教育、動物たちの研究、またはレクレーションといった事に力を入れているそうです。

 

最近の動物園では従来の動物たちへのエサやり、ふれあいなどに加えて様々なユニークな試みがなされている事が多いです。

また、動物園という施設のひとつの側面として、博物館法という法律に関連するという点があります。

 

博物館法は人文・人文科学分野において資料を収集、保管し、一般に公開したりする事に関係する施設についての法律であり、関連する施設は主に美術館、博物館、動物園、植物園などとされます。

 

博物館などとの違いは、動物園があつかう事柄は生物である事です。

すべての動物園がそのような法則に関係しているわけではありませんが、動物園にもいろいろな事情があるようです。

ペンギンと動物園の関係

日本には数多くのペンギンが飼育されています。

多くはフンボルトペンギンです。野生下のフンボルトペンギンは数が少なく、ワシントン条約により取引が制限されています。

 

国内で初めてペンギンを飼育したのはやはり上野動物公園だそうですが、繁殖に成功したのは名古屋の東山動物園だそうです。

和歌山の白浜アドベンチャーワールドでは飼育や繁殖が難しいといわれるコウテイペンギンの繁殖例があり、2017年10月2日には同施設では11羽目となる新しいコウテイペンギンのヒナが誕生しています。

 

北海道地方では旭山動物園のペンギンウォークが有名です。

現地の旭川では外気温が下がりますから、ペンギンたちは冬の運動不足を解消し、それを見に来る人達も雪道の歩行に意外に体力を使ったりします。

というわけで、ペンギンは動物園でも存分に見る事ができます。

(ライター:おもち)