オランダシシガラシと聞いてどんな生き物を想像しますか?

実は、金魚の名前なんです。

オランダシシガラシの生態と寿命のお話です。

オランダシシガラシの特徴と生態

オランダシシガラシは金魚の一種でコイ科コイ亜科フナ属に分類されます。

頭部の肉瘤が発達しているのが特徴で、最大で15~20㎝ほどまで成長します。

 

背ビレがあり、肉瘤があり、大きく開いた尾ビレがあります。

体は赤、橙黄、白、サラサ、黒などが存在し、日本でも古くから親しまれてきました。

 

古くから長い体系を持つ品種が飼育されてきましたが、近年は中国から短い体系の系統のバルーンおラダンという品種も輸入され、2つの系統に分かれています。

江戸時代に中国から琉球を経て、長崎に渡来したオランダシシガシラ。

当時は珍しいものを「オランダ」と呼んでいたこと、また頭の発達した肉瘤が獅子の頭を彷彿とさせたことなどから、この名前がついたと言われています。

オランダシシガシラの飼育

オランダシシガシラは比較的簡単に飼育することが出来ます。

最低限必要なのは水槽とろ過装置、そしてエサです。

 

水槽の大きさは生態の大きさに合わせて購入します。

置き場所をしっかりと決めてから、部屋のインテリアの一部になるように考えて購入すると楽しい飼育が出来ますよ。

 

プラスチックの水槽は簡単に手に入りますが、せっかく観賞用のオランダシシガシラを飼育するのですから、ガラスのインテリアに適した水槽を購入しましょう。

ろ過装置は補助的なものと考え、水質が汚れてきたら、定期的に水をとりかえる手間は惜しまないようにしましょう。

エサは市販のものが売られていますが、新しいエサを食べる時は最初は食いつきが悪いので、それまで食べていたエサを聞いて与えるのが無難です。

 

冷凍のアカムシや乾燥アカムシ、イトミミズやフレークフードなど様々なエサがありますが、様子を見ながらよく食べるものを与えてください。

よく食べると肉瘤も体も大きく育ち、飼育する楽しみがどんどんと増えていきます。

水温は20~25℃が適温、PHは6~7程度です。

オランダシシガラシの病気

オランダシシガラシは成長の途中で白いニキビのようなものが頭に出来ることがあります。

しかし、それは成長を示しているだけで病気ではありません。

白点病という病気がありますが、それは体中に白い点が出来ます。そんな時は水を変えて、薬剤を投薬して様子を見ることをオススメします。

オランダシシガラシの寿命

オランダシシガラシは上手に飼育することが出来れば10年は生きると言われています。

ストレスを与えず、あまり急速に大きくさせすぎないように注意しながら、飼育することがポイントです。大きくしたい気持ちが流行りすぎてエサの与えすぎは厳禁!

与えたエサをしっかりと食べ残しなく食べているかどうかのチェックも忘れずに!

オランダシシガラシの値段

オランダシシガラシは種類にもよりますが、4~6㎝程度のものが一匹600~800円で販売されています。

最もお手頃なのは赤のオランダシシガラシ。次いでオレンジやサラサ等になります。

黒色のものは若干高めで、体長12センチほどの黒色になると6,000円にもなります。

オランダシシガラシの生態と寿命に関するまとめ

オランダシシガラシは金魚の一種でコイ科コイ亜科フナ属に分類される。

頭部の肉瘤が発達しているのが特徴で、最大で15~20㎝ほどまで成長する。

 

体は赤、橙黄、白、サラサ、黒などが存在し、日本でも古くから観賞用として親しまれてきた。

寿命は10年程と言われている。

販売価格は、4~6㎝程度のものが一匹600~800円で大型の黒オランダになると6,000円するものもいる。

(ライター ナオ)