名前は一度は聞いたことがあるだろう、オオサンショウウオウウオ。
日本の固有種であり、国の特別天然記念物にも指定されています。
そんなオオサンショウウオの寿命は一体どれくらいかご存知でしょうか?
オオサンショウウオの特徴と生態
オオサンショウウオは岐阜県以西の本州と中国、四国、九州の一部に分布している。
3000年も前から存在している「生きた化石」です。
体長は50~70㎝が一般的ですが、中には150㎝になるものもいて、茶褐色のぬるっとした人間ほどの大きさの、恐竜みたいな生き物が日本にもまだいるということ。
オオサンショウウオは標高400~600mほどの河川の上流に生息しています。
夜行性で、完全水生。川辺に掘った巣穴に隠れています。
エサはサワガニや魚で、水中で出会ったものは手当たり次第に捕食、共食いも日常茶飯事。時にはヘビやサワネズミなども捕食します。
6~7月になると巣穴を掘り始め、8~9月にはオスが巣穴にメスを誘い交尾をします。
メスは一度に400~800個程の卵を産み、卵は50日ほどで孵化します。
その間、オスがしっかりと卵を保護します。
4~5年の間に変態をおえ、幼体になったオオサンショウウオは変態から1~2年の間に性成熟を迎えます。
京都水族館のオオサンショウウオ
2012年にオープンした京都水族館は日本では珍しい淡水魚専門の水族館です。
近くの琵琶湖の生き物や日本の河川に生息している淡水魚の数々が多く展示されていて、子供の頃から馴染みのある川の魚に会うことが出来ます。
野生ではなかなかお目にかかることのできないオオサンショウウオですが、京都水族館に行けば沢山のオオサンショウウオに会うことが出来ます。
と言ってもこの水族館で群れで展示してあるのはチュウゴクオオサンショウウオとオオサンショウウオの交雑種。
もともと食用として持ち込まれたチュウゴクオオサンショウウオが逃げ出し、日本のオオサンショウウオとの交雑を繰り返した末、鴨川周辺には沢山の交雑種が生息するようになり、それを捕獲して展示してあります。
もちろん、本来日本固有のオオサンショウウオも一匹ずつ展示してあります。
個体でも群れでもオオサンショウウオを楽しめるようになっているんです。
大きな水槽の中には1mを超えるサンショウウオがいて、時々呼吸をするために水中から顔を出し、その姿は京都水族館の目玉にもなっています。
オオサンショウウオの寿命
飼育下のオオサンショウウオの寿命は60~70年と言われています。
動物園での飼育はおびひろ動物園の55歳(推定)という飼育記録があります。
しかし、野生下でのオオサンショウウオの寿命はとても短く、長くても10年と言われ、自然環境や生態系の厳しさが伺える数値になっています。
よく考えると、私たちがオオサンショウウオを飼育したら、飼育をスタートする年齢によっては最後までオオサンショウウオを看取れないということが起こるかもしれないのです。
逆にオオサンショウウオに最後を看取ってもらう、という結果にもなりかねない!!??。
くれぐれも飼育を始める時には、人生をオオサンショウウオと共に歩む覚悟!!??が必要になってきます。
オオサンショウウオの生態と寿命にかんするまとめ
オオサンショウウオは日本の固有種であり、国の特別天然記念物にも指定されている。
オオサンショウウオは岐阜県以西の本州と中国、四国、九州の一部に分布している。
飼育下のオオサンショウウオの寿命は60~70年。
動物園での飼育はおびひろ動物園の55歳(推定)という飼育記録がある。
京都水族館にはチュウゴクオオサンショウウオとオオサンショウウオの交雑種が群れの状態で展示してある。
(ライター ナオ)