ウニの美味しい季節はちょっとすぎてしまいましたが、皆さんはこの夏美味しいウニを堪能したでしょうか?

海で異色を放つこのウニ、どのくらい生きるかご存知ですか?

ウニの生態

ウニは世界中の深海の海底から磯に至るまで幅広い範囲に生億しています。

世界で870種類が確認されていて、多くの種類が全身のトゲを持っていて、中には毒のある棘を持つものもいます。

この棘は最近の調査で目の役割を果たしているのではないかと言われていて、光を感知する能力があるのだとか。

球形や半球形、平板型などで、殻の下側に歯丸い穴があって、そこが口になっています。

全身を棘で覆われていて、棘は防衛の役割を果たすほかにも運動期間や触角の働きもします。

 

棘は根元から動き、振り回すような運動も、しっかりと固定するような動きも出来ます。

基本的には動きの遅い底性動物で、棘と体の下側にある管足を使ってゆっくりと移動しますが、普段は岩に張り付いている場合が多く、岩のくぼみなどに隠れています。

 

エサは海藻や微生物などの死骸を食べることが多く、食べるものによってウニの味も微妙に変わってくると言われています。

繁殖方法は体外受精ですが、雌雄同体のものもいます。

ウニの寿命

ウニの寿命は少し前までは15~30年ほどと言われていました。

しかし、近年その説は覆され、環境によって大きく変化するということが分かったのだそうです。

 

そして、なんと!!!200歳まで生きるということが分かったのです!!

そしてそしてなんとなんと!!100歳を超えたウニでも生殖能力は10歳のウニとほとんど変わらないのだそうです。

 

ということは・・・実は私たちの食べているウニももしかしたら100年生きたウニかもしれないということ。これは、ものすごいことですよね。

ウニのメスは死ぬまでに5億個もの卵を産むといわれていましたが、この数は実は生殖能力が衰え知らずということとも関係があるのかもしれません。

ウニに関するエトセトラ

日本近海にも100種類を超えるウニが生息していますが、食用になるのはムラサキフニ、キタムラサキフニ、バフンウニ、エゾバフンウニ、アカウニ、ガンガゼウニ、シラヒゲウニなどです。

食用としてのウニは海栗とか雲丹と表記されます。

この場合は食用となる部分、つまり卵巣の部分や加工品を指すことになります。

 

春から秋にかけてが旬ですが、最もおいしいのは夏!8月に産卵期を迎えるウニは、それを過ぎると美味しくなくなってしまいます。

丁度お盆を過ぎる頃までが最高に美味しい時期なんです!

 

更に細かくみていくと、3~4月がバフンウニ、6~8月がムラサキウニ、7~8月がエゾバフンウニ、9~11月がキタムラサキウニ。

実際、市場に出回っているのはこの4種類。

その中でも特に美味しいと言われるのがエゾバフンウニで、赤ウニとよばれ、しっかりと身が締まっているのが特徴です。

毒ウニに注意!!

ガンガゼという種類のウニは棘に毒があります。

見た目も普通のウニと区別がつかないので、思わず手で触ってしまったり、足で踏んでしまったりすると、とても痛く、麻痺してしまうケースもあります。

棘が折れやすく、刺さったまま折れて抜けなくなってしまうこともあるので、注意が必要です!

ウニのまとめ

ウニは世界中に800種類ほど生息していて、日本近海のウニだけでも100種類を超える。

ウニの寿命は200年を越えるものもいて、その長さは生息環境により大きく異なる。

 

100歳を超えるウニでも生殖能力は10歳のウニと変わらない。

赤ウニは身が引き締まって美味しいと言われ、旬は夏!ウニが産卵期を迎える前までが美味!

棘に毒のあるウニも生息しているので注意が必要。

(ライター ナオ)