「タツノオトシゴ」を知っていますか?

小さくて独特の形をしている海水魚です。

 

水族館などで見ることができますよね。

そんなタツノオトシゴですが、オスが出産するって本当なのでしょうか?

タツノオトシゴの生態と、出産について詳しく調査していきたいと思います。

タツノオトシゴとは?

「タツノオトシゴ(竜の落とし子)」とは、トゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属ヒッポカムポスの海水魚です。

タツノオトシゴは馬のように顔が細いので、英名では”Seahorse(シーホース)”、日本では”海馬や馬の子”などと呼ばれています。

タツノオトシゴは世界で40種類ぐらいいます。

近年、タツノオトシゴの生息数が減ってきています。

 

タツノオトシゴが生息する場所は汚染の影響を受けやすいのです。

また、乱捕、捕獲、混捕なども原因です。

タツノオトシゴの生態

タツノオトシゴの大きさは種類によって変わります。

デニスピグミーシーホースは2センチぐらいの小さな大きさで、ビッグベリーシーホースは30センチを超える大きさです。

体の色や突起の有無も種類によって違います。

タツノオトシゴの体はウロコが変形した骨でできていて、デコボコしています。

 

管のような小さな口は長く、口の付け根のところに目があります。

歯はありません。

 

タツノオトシゴは腹びれと尾びれがありません。

タツノオトシゴは泳ぐ能力がなく、水にユラユラと浮かんでいます。

 

しっぽが長いので、体が流されないように海藻などをしっぽに巻きつけています。

野生のタツノオトシゴの寿命は1~5年になります。

タツノオトシゴはオスが出産するって本当?

タツノオトシゴのオスは出産するんです!

タツノオトシゴのオスは子どもを産むのです。

 

卵はメスが産みます。

タツノオトシゴが子どもを産む・・・というか、卵を孵化させて外に出すときの光景をみて、オスが出産するというようにいわれるようになりました。

タツノオトシゴの出産については深いものがあります。

タツノオトシゴの出産方法

タツノオトシゴのメスは産卵管を使って、オスの育児嚢(いくじのう)に卵を産み付けます。

タツノオトシゴの卵は洋梨のような形をしています。

 

産卵管はメスの体の下から突き出ています。

オスの育児嚢は広くてとても柔らかいです。

 

この育児嚢でオスが卵を孵化させます。

親と同じ姿をした1センチぐらいの赤ちゃんを100匹ぐらい産みます。

 

オスが出産する頃になると、メスはもうすでに次の卵を産む準備をしています。

オスが赤ちゃんを産んだ後、すぐに交尾を始めます。

タツノオトシゴのオスは、子どもたちの父親が自分であるということをちゃんとわかっているのです。

タツノオトシゴは安産に良い

タツノオトシゴの干物は安産のお土産になるそうです。

タツノオトシゴが胎児に似た姿であることが由来です。

 

また、タツノオトシゴはメスが卵を産み、オスが子どもを産むという夫婦が一緒に子育てをすることや、オスが子育てに対して愛情深いことも縁起がいいとされています。

タツノオトシゴは毎朝オスとメスが一緒にダンスをするそうです。

しっぽを絡ませたりして、夫婦の愛を深めるそうなので、タツノオトシゴは夫婦円満にも効果がありそうですね。

タツノオトシゴはオスが出産するって本当なのかどうかについてのまとめ

タツノオトシゴの生態と出産について詳しく調査してきましたが、いかがでいたでしょうか。

タツノオトシゴはオスが卵を産むのではなく、子どもを産むのです。

卵はメスが産みます。

 

タツノオトシゴは子どもを産むために夫婦で共同作業します。

夫婦で協力して大切に2人の子ども達を育てていくんですね。

素晴らしい!

(ライター 雲呑)