ヒアリが2017年5月に神戸港で発見されてから数ヶ月が経ちました。

最近は騒ぎも落ち着いてきましたが、しかし発見場所も広がりました。

 

もはや、どこで発見されても驚かない状況です。

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ここではそんなお騒がせなヒアリと、その天敵について紹介いたします。

ヒアリの生態

ヒアリは、ハチ目・アリ科・フタフシアリ亜科に属するアリの一種です。

世界の侵略的外来種ワースト100選定種で、特定外来生物にも指定されています。

ヒアリは、全身が赤茶色で腹部が黒っぽい赤色です。

 

亜熱帯から暖温帯にかけて生息し、草地などの比較的開けた環境を好みます。

直径25~60センチ、高さ15~50センチのドーム状のアリ塚を土で作ります。

ヒアリの生息域

ヒアリはもともとは南米に生息していたのですが、北米、フィリピン、中国、台湾などに侵入し定着しました。

日本で初めて発見されたのは2017年5月で、神戸港で中国の広東省広州市から貨物船で運ばれたコンテナのなかから発見されました。

その後、7月16日までに6都府県で8回発見されています。

ヒアリの名前の由来

ヒアリに刺されると、火傷のような激しい痛みがあることから「火蟻(ひあり)」と呼ばれるようになりました。

ちなみに、英語名は「Red imported fire ant」。やはり刺されたその痛みを火で表現しています。

ヒアリの大きさ

ヒアリの体長は、2.5ミリ~6.5ミリと非常に個体差があります。

ヒアリの食性

ヒアリの食性は雑食です。花の蜜、樹液、種子などを食料とし、また、昆虫やトカゲなどもエサとします。ただし捕食者ではなく腐肉食者です。

固形食料よりも、花蜜やアブラムシから出る甘露などの液体の食料を好みます。

また、花蜜でも糖分が多いものよりもアミノ酸が多い花蜜を好みます。

ヒアリの益害

ヒアリは食の幅が広いので、野菜に多くの食害が出ています。

また、巣が都市などの構造物や道の下に作られ、それによって倒壊したり道に穴が開くなどの危険性も指摘されています。

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さらに、ヒアリの働きアリは、体内に磁気に誘因される物質を持っています。

磁気を検知する能力(磁覚)によって、信号などのインフラ設備・電気設備に侵入し、漏電による火災や故障を引き起こし、破壊することがあります。

農業では多種多様な作物を食い荒らすだけでなく、農業機械や設備を破壊し、牧草地を荒らします。

ヒアリの寿命

ヒアリの寿命は、働きアリが最大60日。

兵隊アリが最大90日~180日、女王アリは2~6年といわれています。

ヒアリの天敵

ヒアリの天敵は、ゾンビバエというノミバエの一種です。

アメリカ合衆国・農務省・農業研究局は、ヒアリ対策にノミバエを活用しています。

 

ゾンビバエは、体長0.6~1.5ミリ。

ヒアリよりもとても小さく、ヒアリに200個もの卵を産みつけます。

卵がかえるとヒアリの体内に侵入、体液を吸って成長し、脳を食べ、そしてヒアリの頭部を落とします。

ヒアリの人間との関り

ヒアリは、獲物の捕獲や、巣や自身の防衛のために毒を使用します。

強い毒を持つため、決してさわらず、各都道府県の自然環境保全課、または各市町村の役所に連絡してください。

 

なお、個体は市販のアリ用殺虫剤で駆除が可能ですが、あまり無茶をしないでください。

アメリカでは、毎年1400万人以上が刺されています。

 

刺されると炎症や腫れが見られ、数日後には無菌性膿疱となります。

0.6~6%でアナフィラキシー・ショックが起こり、放置すると死の危険性があります。

ヒアリに刺されて人が死ぬのは稀ですが、それでも、ヒアリの分布が広がるほど、被害が増える可能性は高まります。

ヒアリのまとめ

以上、ヒアリについていかがでしたか?

 

ヒアリの天敵については、日本に元から生息しているアリが有効ともいわれていたのですが、その後、有識者の意見としては「実際、戦わせてみないとよく分からない」といった具合に今のところは結論されています。

 

というわけで、確実に有効なのは今のところゾンビバエのみのようですが……

ただ、ヒアリを倒すさまがちょっとグロいですよね。

人間にとって有益だと分かっているのですが、なかなか素直に応援できない殺しかたです。

(ライター ジュン)

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