名前まで知っていないかもしれませんが、スズメガというガは決して珍しい虫ではなく比較的簡単に出会うことのできる虫の一種です。

特徴的な性質をいくつも持っており、幼虫期には大きく成長し毒々しい見た目をしている個体もいます。

 

ではスズメガの幼虫は実際のところ毒性を持っているのでしょうか。

幼虫から成虫までの生態についても説明していきます。

スズメガの生態

世界中、ないしは日本国内においても数多くのガが生息しており、細分化すれば非常に多くの種類が存在しています。

スズメガはこうしたガの中でも大型のものとして知られています。

成虫が出現する時期としては、他の多くのガと同じく春から秋の暖かい時期である傾向にあります。

成虫の特徴は三角の翅を持っていることであり、これを利用し高速で飛んで移動ができます。

 

一時的ではあるもののその速さはなんと車に匹敵するほどです。この飛行速度はガの中でもトップクラスで、昆虫全体で見ても最も速い部類に分けられます。

そのため飛来時には小型の鳥類に間違われることもあるそうです。移動を高速でできるものの常にこのような速さで動いているわけではありません。

 

マグロのようにこんなスピードで動き続けられると捕獲することはおろか、観察することでさえ難しいです。

実際は高速移動の他、ホバリングと言う空中で静止するような飛び方もでき、このホバリングをしながら花の蜜や樹液を吸って食事をしています。

そのため食事中であれば特にその姿を観察することが簡単になります。

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幼虫はどんな姿か

スズメガの幼虫の体形は一般に言う、いかにも「イモムシ」っぽい見た目をしています。しかしこのときスズメガの幼虫に対してイモムシらしいと言うのは適切ではないかもしれません。何故かというと、この「イモムシ」とは元来スズメガの幼虫のことを指した名称であるからです。

 

しかもその名付けの由来は芋のような見た目だからではないそうで、サツマイモやサトイモといった芋類の葉に多く付いているということが関係しています。

これらの葉に付着しているところが良く見られたそうですが、本来スズメガの幼虫は芋類以外にも多くの種類の葉を食べています。

 

そのため街中にある木々や農作物等にも潜んでいることが多く、時には害虫として扱われます。

害を与える原因は葉を食べ過ぎてしまうということです。スズメガの幼虫は食欲が旺盛で日に日にその体も大きくなり食事量も増えていきます。

幼虫は急速に成長し大型になるのでよく管理をしておけば見つけることも容易で駆除ができますが、そのまま放置しておくと結果的に、収穫できる果物や野菜の量が減ってしまうこと、観賞用の植物などであればその見栄えを損なうといった実害が生まれてくることになるでしょう。

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幼虫に毒はあるのか

幼虫期のスズメガは種類によって見た目が大きくことなり同種であっても個体差が現れやすいです。

形状はイモムシ型ですが、腹部に尾角という突起が付いていることや、毒々しい色合いをしたものもいるため見慣れていなければ毒を持っているように見えることもあります。

 

体色は緑色から褐色、そして黒に近いような色をしたものもいて、触ると危険がありそうな気がしてしまうこともあるでしょう。

しかしそのような心配は必要ありません。スズメガの幼虫には毒性はないので触っても大丈夫です。

突起に関しても毛虫のような毒針を持っているというわけではなく、その用途は明確には分かっていないというのが現状のようです。

スズメガの幼虫には毒はなく安全

葉を食い漁るという害はあるものの直接人間に危害を加えるような危険はないので、スズメガの幼虫に触れても問題はないということでした。

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