害虫として有名なゴキブリですが、そのしぶとさが特徴の一つです。
駆除の方法として洗剤が効果的ではないかという話もあります。
今回は洗剤とゴキブリとの関係を紹介していきます。
ゴキブリの生態
私たちの生活においてはよく部屋の中で出会うことが多いですが、本来の生息域としては熱帯雨林がそれにあたります。
しかし生態は熱帯雨林に生息しているゴキブリも家に潜んでいるゴキブリもそう変わりはありません。
昼間は草木や岩などの陰に隠れ、夜には食事をするため活動的になります。
家において隠れる場所となるのは家具などの隙間です。
特に冷蔵庫などの家電は常に稼働している上に電力を消費していることで、ある程度の温度を保つことが出来ます。
熱帯雨林でないにもかかわらず生存していける理由にはこうした暖かい場所の確保ができるということがあるのです。
冬でも家の中に隠れていれば人間が勝手に暖房を付けてくれるため越冬することもできます。
野性下において樹液や生物の死骸、菌類を探すため夜間に活動をしますが、あまり清潔に保っていない家ではゴミが多くゴキブリにとっての餌が豊富で食事にも困りません。
またゴキブリは雑食です。
それもかなり幅広く餌となり得るため完全にゴキブリが住めなくする環境にするのは難しいです。
生ごみはもちろん髪の毛やホコリでさえも食べてしまうのです。
こうした食性に加えて環境適応能力も非常に高いことが知られています。
人間や動物は通常ある程度の清潔さが保たれた場所でなければ菌に犯されて病気になってしまうことが多いです。
一方ゴキブリは逆に清潔すぎる場所よりも人間にとって不衛生な場所を好みます。
こうした場所がゴキブリにとっては清潔な場所なのかもしれません。
さらにゴキブリを駆除するために罠となる毒餌を仕掛けても、その個体や毒の成分によっては抗体をつくってしまい効果をなさなくなってしまうのです。
つまりゴキブリは生命力の非常に高い虫だということなのです。
ゴキブリは洗剤で退治できるのか
ゴキブリに洗剤をかけると退治することができるという話を聞くことがあります。
このことは本当なのでしょうか。
またそれはどうしてなのでしょうか。
結論から言うと駆除できるというのは事実です。
洗剤なのでむやみやたらに部屋中にまき散らすような使い方はできませんが、ゴキブリへの殺虫効果は確かです。
もしも殺虫剤を持っていない状態でゴキブリに出くわしてしまったときには使ってみるのも良いでしょう。
では次になぜ効果的なのか説明していきます。
その根本には虫の呼吸方法が関係しているのです。
人間の場合、口から呼吸し酸素を取り込んでいますが、多くの昆虫は気門と呼ばれる場所から空気を吸っているのです。
洗剤をかけることでこの気門を塞ぐこととなり窒息死をさせることができるのです。
では、ただ気門を塞げば良いのであれば水をかけるだけでもよさそうですが、ゴキブリには表面に油がついているため水でははじかれてしまいます。
そこで食器の油汚れを落とす要領で洗剤をかけると油を取り去りそのまま気門を塞ぐことができるのです。
ここで、洗剤が油を落とすことのできる原理を簡単に説明します。
洗剤の特徴として界面活性剤が含まれているということが挙げられ、水と油は通常混ざり合うことなく分離してしまいますが、この界面活性剤には水と油を引っ付ける効果があるのです。
そのため洗剤をゴキブリにかけると油が水分に引きずられて体から取れてしまうのです。
その他駆除方法について
ここでは洗剤によるゴキブリ退治ができることを説明しましたが、やはり基本的には殺虫剤を使用することが多いかと思います。
この方法の基本的なものには、スプレータイプ・罠設置型・煙タイプ・捕獲型などがあり、それぞれ多くの商品が発売されています。
これらをうまく使い、緊急時には洗剤も手段として考えておくと良いでしょう。
ゴキブリに洗剤は効果的!
ゴキブリには洗剤をかけることで駆除できるということがわかりました。
洗剤ならどの家庭にもあると思うのでいざという時には使ってみましょう。
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