飼い主を愛し、とことん懐いてくれる鳥の事を「ラブバード」と言います。
その中でも、特に人気なのが「コザクラインコ」。
今回はそんなコザクラインコの生態や寿命、飼育についてなどをまとめてみました。
もしも飼ってみたいと思っている人は、ちょっとした参考として見ていってもらえればと思います。
コザクラインコの生態・寿命
コザクラインコの生息地は、アフリカ南西部・ナミビア共和国です。
海抜1500m以上の半乾燥地域に生息していますが、水場の近くであることが重要。
そんな限られた地域にしか生息していない鳥が、遠い日本の地でペットとして人気があるというのは不思議な感じがしますね。
体長は約15㎝と小型で、体重もわずか40~60gほどしかありません。
基本的な体色は、鮮やかな緑色をベースに顔から胸にかけてが赤、腰は青、尾羽は赤を中心とした黄色や黒色。
しかしペットとして流通しているものには実に様々な種類の色変わり品種が存在し、例えば鮮やかな黄色・青色・白色など、とても同じ鳥とは思えないほどバリエーションに富んでいます。
コザクラインコの寿命は約5年~15年。
個体差、飼育環境、運動量、食事などによりかなりの幅があります。
長ければ20年近く生きる個体もいるそうです。
大型のインコに比べたら少し短いように感じてしまいますが、小型の鳥の中では長い方なのではないでしょうか。
飼育について
コザクラインコは小型で飼育スペースを取らないこと、比較的安価なこと、人に慣れやすいこと、カラーバリエーションが豊富なことから、ペットとして人気があります。
ここからは、コザクラインコを飼育する上でのポイントや注意点などをまとめていきたいと思います。
性格
コザクラインコは「ラブバード」とも呼ばれるほどパートナーへの愛が深く、特に単独飼育の場合は飼い主によく懐きます。
手乗り・肩乗りをしたり、こちらから撫でたり遊んであげるのも喜んでくれます。
しかし愛情が行き過ぎて、他の人や鳥に対して嫉妬したり、あまりかまってもらえないと噛み癖などの問題行動を起こすことにつながってしまうのです…。
家を空けがちな人や、忙しくてあまりかまってあげる時間がとれない人にはコザクラインコの飼育は向いていないかもしれません。
そして強気な性格なため、「パートナー」と認めた相手以外にはかなりの塩対応。
コザクラインコを複数飼いしている場合などは、鳥同士でパートナーとなり、飼い主には懐かないということもしばしば…。
鳴き声
コザクラインコの鳴き声は体の割に大きく、しかも金属をひっかいたような甲高い音なので、苦手な人もいます。
防音設備の整っていない集合住宅などでは、少し飼育が難しいかもしれません。
ケージにカバーをかぶせる、防音カーテンにする、窓を開けない、躾をするなどの対策で改善できる場合もあります。
放鳥時の注意点
コザクラインコが飼い主に懐いている場合、飼い主のそばを離れずに遊んでくれるので、部屋の中で放鳥して過ごす機会も多いでしょう。
ただし、目を離すと紙をちぎったり(巣を作るための習性)、誤飲、踏んでしまう、脱走しようとして扉に挟まれたりするなどの事故が起きる場合もあります。
放鳥している間は、常に目を離さないようにしてください。
コザクラインコについてのまとめ
鳥の手乗り・肩乗りって、誰でも一度は憧れますよね…。
子供の頃、友達の家にいた文鳥が羨ましくて、その辺にいたスズメを懐かせようとしていたのを思い出します。
当然、警戒心バリバリでまったく懐いてはくれませんでしたが…。
コザクラインコも初めからベタベタに懐いてくれるわけではないので、しっかりとパートナーとして認めてもらうための努力をしましょう。
(ライター もんぷち)