皆さんはカナヘビと言う生き物をご存知ですか?
パッと見た感じトカゲとそっくりなので見分けがつきにくいですが…。
よく観察すると違う所が沢山あるんですよ!
今回はそんなカナヘビの生態や寿命、そして雑学などを書いていきたいと思います。
えっ?!トカゲじゃないの?~カナヘビの生態と寿命~
まず、カナヘビとトカゲの違いは生態は勿論ですが生活環境がまったく違います。
トカゲは夜になると地面に潜っていますが、カナヘビは枯れ葉の下などにいる事が多いです。
他にも、平地の藪や草地、市街地、庭などに姿を現します。
カナヘビは日本にしか生息しておらず、北海道・本州・四国・九州・伊豆諸島などに生息しています。
体長は約20㎝程あり体は細長く尻尾が長いのが特徴です。
普段食べているものは小型の昆虫類で、クモやコオロギなどを好んで食べています。
カナヘビを観察していると舌をペロペロ出す仕草をしているのですが、この仕草には意味があるんです。
カナヘビの二つに割れた舌は優れた感覚機能を持っていて、この舌を使って平衡感覚を保ち、身の危険を察知したり獲物の居場所を探し出したり出来るんです!
獲物を捕まえる時は獲物の体を粉々に噛み砕いてから飲み込みます。
ちなみに天敵はヘビや鳥類やカマキリなどです。
4月~7月の間は繁殖期+産卵期に入ります。
繁殖期に入りオスが交尾する相手を見つけるとオスはメスの腹に噛み跡を残すんだそうです。
この時期にメスのお腹の噛み後を見れば何度交尾をしたか確認する事が出来ます。
交尾を終えるとメスは一ヵ月程で産卵の準備に入ります。
産卵直前にはメスのお腹はパンパンに張っています。
一度に産む卵の数は個体によって差がありますが3~8個の卵を産みます。
産卵を終えるとメスはまた交尾の準備に入ります。
この時期はこの行動を何度か繰り返し行います。
8月に入ると冬眠に向けて準備を始めます。
卵も冬が来る前に孵化するので、冬が来る頃には子供達も冬眠して冬を越します。
カナヘビの平均寿命は5~7年です。
飼育されているカナヘビは冬眠させる方法が難しかったりなどでもう少し短くなってしまう場合もあるそうです。
トラップを仕掛けて捕まえよう!~カナヘビ雑学~
カナヘビは非常に警戒心が強く中々素手では捕まえにくく難しいです。
そんな時はトラップを仕掛けて捕まえましょう!
上記にも書きましたがカナヘビが出現する場所は主に藪や草地です。
深めの穴を掘っておいて大き目の箱のような物を入れて置き、そこにカナヘビが好物とする獲物を仕掛けておいて落とし穴に落として捕まえる方法が一番簡単だと思います!
「でも穴から這い上がってきて逃げるのでは?」と疑問に思う方もいるでしょう。
カナヘビの唯一の弱点は上に這いあがる事が出来ない所なんです。
なので一度穴に落ちてしまうと二度と出る事は出来ません。
ただし!捕まえたからにはカナヘビも一つの大事な命なので責任持って大事に飼育するよう心がけましょう。
カナヘビは毒を持っていないので、お子様がいらっしゃる家庭でも安心して飼育する事が出来ますよ。
もう一つ余談ですが…もし庭先などでカナヘビを見つけた場合、人間には無害なのでそのままにして置いてあげて下さい。
カナヘビは害虫を食べてくれるなど人間にとって益な事をしてくれますよ。
ただトカゲと容姿がそっくりなので、トカゲとカナヘビを見間違えない様に…。
トカゲは野菜の葉などを好むので庭が荒らされる事もあるかも知れませんので気を付けて下さいね。
カナヘビについてのまとめ
今回はカナヘビについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
ヘビ程威圧感も無く、よく見ると可愛らしい顔をしているので皆さんも良かったら観察してみて下さいね。
ライターMISAKI