皆さんは蛇というと、どんな蛇を思い浮かべますか?
カナヘビ?アオダイショウ?ニシキヘビ?コブラ?
とにかく種類の多いヘビですが、彼らの寿命は一体どれくらいなのでしょう?
蛇の特徴と生態
ヘビは爬虫類鋼有隣目ヘビ亜目に分類される爬虫類の総称です。
日本国内に生息する種類は5科に分類されています。
どの種類も、体が細長く、肢がないのが特徴です。
南極大陸をのぞく全大陸に分布していて、体長は最大のもので10mにもなるアミメニシキヘビやオオアナコンダ等から、10㎝ほどにしかならないメクラヘビまで様々。
骨格を見ると胴体と尾の境目は明確。
口にはヤコブソン器官といわれる臭覚をつかさどる感覚器があります。
ヘビが舌を頻繁に出し入れする様子は良く知られていますが、これはこのヤコブソン器官に舌に付着させた臭いの粒子を送るためと言われています。
また、種類によっては目と鼻孔の間に赤外線感知器官があるものもいます。
耳孔や鼓膜は退化しているので、地面の振動を下顎で感知することも出来ます。
瞼が鳴く、ウロコの変化した透明な眼鏡に覆われ、おそらく60度くらいしか見えていないのではないかと言われています。
森林、草原、砂漠、川、海など様々な環境に生息していて、環境に応じて地表、樹上、地中、水などに棲みます。
変温動物なので極端な寒さや暑さの中では休眠する習性があります。
食性は全ての種が動物食で、主食はシロアリ、ミミズ、カタツムリ、カエル、ネズミ、魚、鳥類等です。
大型の種では鹿やワニ、ヒトなどを捕食することもあります。
変温動物なので体温を保つ必要がない為、食事の間隔は数日から数週間程。
捕食する時は噛みついてそのまま強引にくわえ込んだり、長い胴体で獲物に巻き付いて締め付けたり、毒蛇の場合は毒牙から毒を注入して行います。
同じ種同士、ヘビを捕食するする蛇もいます。
年に2~3回の脱皮を行い、脱皮する時は水たまりの周りなどで岩などにこすりつけながら約1時間かけて行います。
繁殖形態は体内受精で、産卵前に受精します。精子はメスの体内で数年間生存することが出来、一度の産卵数は数個~100個程度。
孵化日数は数時間から約9か月までと幅があります。
蛇の4分の3は卵生で残りが卵胎生と胎生の種に分かれます。
全世界に3000種類ほどがいると言われる蛇ですが、そのうち25%ほどのヘビが毒を持っていると言われています。
毒蛇は上顎にある2本の毒牙の根元に毒腺があり、毒液を分泌します。
クサリヘビ科の種では牙の中は注射器のように管状になっていて、毒牙の先に毒液を出す穴が開いています。
コブラ科の場合は牙が管状ではなく、その表面に溝があります。
蛇の寿命
蛇の寿命はおよそ15~20年と言われています。
しかし、大型のものではもう少し長く20年、更に長いと50年以上になるものもいるようです。
飼育下での寿命は野生下の寿命よりも長くなるのが一般的で、アオダイショウの最長飼育記録は46年程だそうです。
有用動物としての蛇
中国では蛇の肉や皮を食用にする地域があります。毒蛇を含む料理を伝統的に食べている他、近年はお店でも蛇を出しているところがあるようです。
有名なのは蛇のスープ、あっさりとして美味なのだとか・・・・蛇の肉は良い蛋白源になのです。
蛇の生態と寿命に関するまとめ
全世界に3000種類ほどがいると言われる蛇ですが、そのうち25%ほどのヘビが毒を持っている。
口にはヤコブソン器官といわれる臭覚をつかさどる感覚器がある。
蛇の4分の3は卵生で残りが卵胎生と胎生の種に分かれる。
蛇の寿命はおよそ15~20年と言われている。大型のものではもう少し長く20年、更に長いと50年以上になるものもいる。
(ライター ナオ)