皆さんは、おたまじゃくしをよくご存知と思います。
今回は、おたまじゃくしの飼育方法についてご紹介いたします。
おたまじゃくしって…?
カエルの幼生時代についている名前です。頭・胴体は丸くなっています。
手足はありませんが尻尾が長く発達しています。おたまじゃくしの形が独特な点は、「おたまじゃくし型」と呼ばれ、楽譜に使われる音符なども「おたまじゃくし」と例えられることもあります。
おたまじゃくしの頃は、エラ呼吸をするのでまだ魚類ですが、カエルになると両生類に進化します。
おたまじゃくしの中でも、ヒメアマガエルやツメガエルは魚に近い見た目のものもいます。
腹部には渦を巻くようにして腸が収まっています。おたまじゃくしは、黒い外見をしていますが、卵が黒い名残が残っていると言われていますが、腹部の渦は外見からでも渦を巻いている様子が見えます。
「おたまじゃくし」の名称は、調理器具の「おたま」に似ていることからつけられました。
おたまじゃくしの生態
水田など静かな淡水地域で生息しています。
おたまじゃくしの尾は筋肉質でよく曲がり、これを全体にくねらせて泳ぎます。
水流のある渓流で生息する種類のおたまじゃくしもいます。
主に、カジカガエル・ナガレヒキガエルなどがいます。
彼らがオタマジャクシの頃は、口が吸盤になっているので、岩に張り付いて流されないような工夫ができています。
また、一時的な水たまりにも生息する種類もいます。
おたまじゃくしは、カエルになる過程が面白くその過程のことを「変態」と呼びます。
人間世界でも、特殊な人間のことを指しますが、動物世界では姿形が変わっていく様を指します。
カエルになる過程として、まずおたまじゃくしの後ろ足から生えてきます。
後ろ足が生えてから前足が生え、徐々に尾がなくなります。尾がなくなる時は体内に吸収されます。
おたまじゃくしのあれこれ
おたまじゃくしは、卵から孵りカエルへと成長するのにかかる時間は、ウシガエルは1~2年かかりカエルになる間で越冬をします。
ウシガエルが一番長い期間を必要とします。その他、ニホンヒキガエルは2ヶ月半、ニホンアマガエルは1ヶ月半でカエルになります。
おたまじゃくしの多くは、水の底周辺をゆらゆらと泳ぎます。
水草や基物の表面の藻類などをこそげ取るようにして食べます。時に、動物の死体なども口にします。
ヒメアマガエルのような種類は、水中を泳ぎメダカに見間違えられることがあります。
ヒメアマガエルは、水中の微生物などを食べます。
おたまじゃくしの飼育方法
それではおたまじゃくしの飼育方法についてご紹介いたします。
おたまじゃくしは、淡水などに生息しているので、日本の里山など自然がある地域に行くとアマガエルやヒキガエル、アカガエルなどのおたまじゃくしを捕まえることができます。
また、ペットショップなどでも売られています。おたまじゃくしを捕まえるとしたら、冬の終わりから春にかけて探してみるといいでしょう。
カエルの卵があったら、そっと池の水と一緒に掬い取って容器に入れましょう。
バケツなどの容器で大丈夫です。
水深が深くなり過ぎないように、卵と卵が重ならないように気を付けてお持ち帰りください。
飼育用水槽を用意しておくとOKでしょう。
水槽は、浅め(水槽の半分くらい)に水を入れて直射日光の当たらない所に置きます。
水は、池の水がカルキ抜きをした金魚を飼う時に用意する水で大丈夫です。
小石や砂などを底に敷いて、水草を入れてあげましょう。
カエルになってから、陸地に上がるので底に砂の傾斜をつけたり、流木・石などを置いてあげましょう。
水の汚れを防ぐ為にあまり水流の起きないタイプのポンプ・フィルターを用意してあげてください。
水替えは、水槽の半分くらいの水を残し新しい水を継ぎ足してあげましょう。
餌は、ごはん粒や煮干し、ゆで野菜(茹でたホウレンソウ)、薄く削った鰹節などをあげましょう。
メダカと混泳すると、カエルがメダカを食べてしまうので、極力避けた方がいいと考えられます。
まとめ
いかがでしょうか。
おたまじゃくしの飼育方法についてご理解頂けましたでしょうか。
おたまじゃくしを飼ってみるのも面白いかもしれませんね!
(ライター:Teyo)