大きな声で鳴く「ウシガエル」
ウシガエルはもともと日本のカエルではありません。
今では日本でウシガエルが多く生存しています。
それによって、ウシガエルの鳴き声が大きすぎて騒音として問題になっている地域もあります。
そんなウシガエルは駆除することができるのでしょうか?
ウシガエルの駆除方法について紹介していきたいと思います。
ウシガエルとは?
「ウシガエル」とは、両生綱無尾目アカガエル科に属する蛙です。
もともとアメリカやカナダに生息していましたが、1920年に食用としてアメリカから輸入されました。
今では日本全国で一年中普通に見かけることができます。
池や沼、田んぼや河川に生息しています。
ウシガエルは日本で生息数をどんどん増やしています。
そのため日本に元々存在している生物に害を与えるとして、特定外来生物に指定されています。
ウシガエルの特徴
ウシガエルの大きさは体長111~183mm、体重は139~183gぐらいです。
カエルのなかでは大型で、日本国内で最大級のカエルです。
ウシガエルは鼓膜がとても大きいです。
ウシガエルの目の0.9~1.7倍の大きさもあります。
水かきも良く発達しています。
ウシガエルは夜行性です。
夜になると餌を探しに活動したり、大きな声で鳴いたりします。
ウシガエルの「ブォー、ブォー」という鳴き声は、とっても大きい音で、数km離れていても聞こえるのです。
ちなみにウシガエルのこの「ブォー、ブォー」という鳴き声が、牛が鳴くように聞こえるので、「ウシガエル」という名前が付いたそうですよ。
ウシガエルは肉食性で、小魚やアメリカザリガニ、他のカエルや小鳥などを食べます。
昼間は水草の中で休憩しています。
ウシガエルは水草の多いところで産卵します。
ウシガエルのオタマジャクシの大きさもとても大きくて、人間の手のひらぐらいの15cmぐらいです。
ウシガエルは駆除できる?
ウシガエルは駆除できます。
ウシガエル自体を捕まえることが一番いい方法になります。
ですが、ウシガエルは警戒心が強く、動きがとても俊敏なので、捕獲するのはとても苦労するといわれています。
ウシガエルの駆除は一筋縄ではいきません。
ウシガエルの駆除方法 その1
ウシガエルを駆除するにはウシガエルの個体とオタマジャクシを捕まえることが一番良い方法です。
ウシガエルを捕まえるには、「アナゴかご」を捕まえるのがおすすめです。
釣具屋さんで売っています。
まず、ウシガエルがいつもいる場所を確認しておきます。
その場所にいくつかアナゴかごを並べて仕掛けます。
3日以上経ってからカゴを引き上げましょう。
オタマジャクシは日当たりのいい岸辺に集まっているので、そこを狙いましょう。
ウシガエルを捕まえて駆除するには、時間がかかります。
何度も繰り返しカゴを仕掛けて、根気よくウシガエルを捕まえていきましょう。
ウシガエルの駆除方法 その2
アメリカザリガニやウシガエルの生息が確認できるところに塩素を投入する方法もあります。
小型のため池や貯水池で行われる方法です。
プール用の亜塩素酸ソーダ(カルキ)を大量に投入しましょう。
濃度が水道水よりも高めになるように繰り返し行いましょう。
アメリカザリやガニウシガエルの産卵期となる春に行うのがおすすめです。
ウシガエルの駆除方法 その3
ウシガエルのオタマジャクシは全滅させることも可能です。
繁殖期が終わってから春までの間に、池をまるっと干し上げしてしまいましょう。
ウシガエルの駆除方法についてのまとめ
ウシガエルの駆除方法について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ウシガエルの駆除の方法は、個体を捕まえることが一番有効です。
ウシガエルを捕まえることはなかなか難しいことですが、何度も根気良く繰り返しチャレンジすることが必要です。
ウシガエルは特定外来生物となっています。
ウシガエルを駆除するために捕獲することは可能となっていますが、飼育や販売を行ってはいけませんよ。
(ライター 雲呑)