アフリカツメガエルというカエルをご存知でしょうか?
飼育している人もいるというアフリカツメガエルのお話です。
アフリカツメガエルの特徴
アフリカツメガエルは無尾目ピパ科ツメガエル属に分類されるカエルで、単にツメガエルとも呼ばれていて、実験動物として有名。
体長は5~13㎝で、オタマジャクシは真の鰓を持たずに喉の絵朝を押すときに使用する場所でガス交換を行います。
かなり初期から肺が発達し、成体になってもほぼ完全な水中生活で、行き次に水面に出る以外は水中花あらほとんど出ることはありません。
歩行も出来ないので、陸上に上がることは生涯無いと言われています。
頭部が小さく、やや扁平な体格で四肢は体の側面から真横に出ています。
これは遊泳に向いた位置で、特に後肢の水かきが大きく発達しています。
5本ある後肢の指のうち、内側の3本に爪状の角質層が発達し、名前の由来にもなっています。
食性は雑食性で水中の無脊椎動物や小型の魚類、あるいはそれらの死骸、水草などを食べます。
舌がないのでエサは口を開けて吸い込み、両手で掻き込んで押し込むように摂食します。
口内に舌がないので、摂食には手が多様されます。
卵の直径は1~2㎜で、孵化後のオタマジャクシは植物食です。
低層をはい回らずに中層を遊泳するのに適応した体型は魚類の稚魚に近いものがあり、口元に一対の長いひげを持っているのもナマズに似ています。
鰓穴が両側に一対あるのも他のオタマジャクシとは異なります。
人間との関係
日本では1954年以初めて江ノ島水族館に輸入されました。
その後広く実験動物として使われるようになりました。
アフリカツメガエルは自分自身は感染しないツボカビ菌を保持しており、この菌が両生類の皮膚に付着すると両生類は皮膚呼吸が出来なくなり、死滅することが知られています。
アフリカやヨーロッパでは多くの種類の両生類が被害にあっており、両生類の30%の種類の減少にツボカビ菌が関係しているともいわれています。
しかし、日本においては大きな被害報告がなく、後々の研究では日本にはもともとツボカビ菌が生息していたのだいうことが分かったそうです。
アフリカツメガエルの飼育
アフリカツメガエルの飼育には23℃程度の淡水を用います
受精卵は4日ほどで孵化して幼生になり、飼育下ではグリーンピースや甫連想を裏ごしした人間用の離乳食や金魚のエサなどを水で薄めて与えます。
自然界では小魚や水生昆虫、エビなどを捕食しますが、飼育下では牛や豚のレバー、イトミミズ、固形人工飼料などを与えると良く食べるようです。
他の多くのカエルと異なり、生き餌を必要としないので、飼育がとてもしやすいのが特徴。
多くのカエルが生きたエサを視覚で捕らえて捕食するのに対し、アフリカツメガエルは臭覚によって様々な動物質の飼料を生死に関わらず摂食するので人工飼料などが利用できる点が最大のポイントです。
固形人工飼料としてはうなぎの粒エサや練りエサ、またオタマジャクシの場合は金魚の餌を水で薄めて与えることも可能です。
また、ホウレン草などを潰して離乳食状にして与えることも出来ます。
エサに関しては比較的簡単なのですが、水質の管理には注意が必要ですし、また脱走が上手なので、深さのある水槽を用意することが必要です。
また、冬場はヒーターなどを準備して水の温度を23℃に保つようにする工夫も必要になります。
購入はネットショップなどでも販売していますが、アロワナの餌としても販売されているので1匹数百円で購入することが可能です。
いかがでしたでしょうか。
アフリカツメガエルを飼育する時の参考になれば幸いです。
(ライター ナオ)