ウシガエルはその名前にふさわしい外見や特徴を持ったカエルです。
見つけることは簡単にできますが、捕まえようとすれば逃げられてしまうことも多いです。
しかしポイントをしっかりと押さえていればウシガエルの捕獲はそれほど難しいものではありません。
ウシガエルの生態
ウシガエルの特徴は何と言っても鳴き声とその体の大きさです。
どれをとっても他のカエルとはけた違いの大きさです。
そもそも「ウシガエル」というネーミングも鳴き声が牛と似ていることから付けられています。
牛と比べるとかなり小さな生物であるカエルですが、ウシガエルの場合は迫力ある鳴き声をしています。
カエルの合唱と言われるようなかわいいものではなくドスの効いた声で声量もかなりのものです。
ウシガエルが大量に生息している場所の近くに住んでいるとうるさく感じることもあるほどです。
体はアマガエルなどと比べて数倍にもなります。
その巨体にふさわしい食性も持っており、近くを動いているものはほぼ無差別と言って良いほど飛びついて食べようとしてきます。
海外においても牛にちなんだネーミングをされています。
ウシガエルによる問題
ウシガエルの声の大きさによる騒音問題などもありますが、生態系のバランスが崩れるというもっと深刻な問題も起こっています。
もともとウシガエルは日本に生息していたカエルではありません。
食用としてアメリカから持ち込まれたのがきっかけで日本中に広く繁殖してしまったのです。
カエルとしては破格のサイズで力関係を崩すことになってしまいました。
こうした生態系の被害を防止するため現在では特定外来生物に指定され、輸送や飼育には制限がかけられています。
捕食性が他のカエルと比べて非常に強くなんでも食べようとします。
そのため昆虫以外にも鳥類や爬虫類、魚類までも食べてしまいます。
ウシガエルが満足するほどの食事をしてしまうと元から生息していた小型のカエルは食料を奪われてしまい生き抜くことが出来なくなってしまうのです。
実際ウシガエルが侵入して、ある池に定着してしまうことによって元より生息していたカエルが見られなくなったという事態も起こっています。
さらに、他種のカエルを捕食するという直接的な被害も起こっていて、在来種の絶滅をもたらす原因にもなりかねません。
ウシガエルの捕獲方法
ウシガエルは捕獲をしようにも警戒心が強く、人の気配に気づくと逃げてしまいます。
水の中に潜ってしまうと見つけるのは難しくなってしまいます。
近くまで接近することができれば素手での捕獲も可能ですが、気づかれず捕まえるのに最適な方法は釣りをすることです。
この場合ウシガエルの貪欲な食性を逆に利用します。魚を釣る時ほど気を使って準備する必要はなく、適当なものを釣竿に付けてやれば十分です。
これには虫のような生き物を使わなくても釣竿をピョコピョコと動かせばその動きにつられてウシガエルが飛びついてくれるためです。
もう一つ準備が必要なものとして網があります。
ちょっとした虫取り網程度ではパワー負けして壊される可能性があるのでしっかりとした作りの、網が深いものを用意しましょう。
釣り上げた後逃げようとして跳ねるので、ウシガエルのジャンプに耐えられるものでなくてはなりません。
釣るポイントとしては、ウシガエルの近くに疑似の餌を垂らして飛びついてきたとき慌てて持ち上げようとせず、飲み込んでから上げるようにしましょう。
そうすることで餌を吐き出して逃げられるのを防ぐことができます。
ウシガエルは釣りで捕獲するのが簡単
一度ウシガエルのよく鳴く夜に、生息場所を特定しておくと釣りの場所を見つけやすいです。
釣りをすることで、素手で捕獲するより簡単に捕まえることができるでしょう。