「ピラニア」といえば、人を襲うこともある怖い魚として有名な魚ですよね。
よくテレビや映画なんかにも登場しているので、ピラニア=恐ろしいというのが
普通の人のイメージとしてあると思います。
ところが、このピラニアを飼ってみたいと思う人もいるようです。
恐ろしい魚だから逆に飼ってみたいという心理なのでしょうか。
ただ、ピラニアのボディ自体は緑と赤のうろこが美しいので、愛好者が多いというのも事実です。
ここでは、ピラニアの生態や飼い方について説明してみましょう。
ピラニアの生態
ピラニアとは、熱帯の南アフリカ地域に住んでいる、肉食淡水魚の総称です。
体長は15センチメートルから60センチメートルまでで、
草食の魚から約900万年ほど前に雑食のメガピラニアとなり、今の肉食ピラニアになりました。
このような進化があるので、草食な気質もあり、なんと臆病な性質
なんだそうです。人間でもそうですが、臆病だからこそ攻撃に出てしまうということもありますよね。
単体でいる場合は本当に臆病なので、群れる習性があります。
自分より小さい他の魚や動物を食べていて、自分より大きいものが来ると逃げ出します。
ピラニアの群れは同じ水域にいてほとんど移動しないため、
乾季ではピラニアが干上がった川に残り、カメ・野鳥・アヒルの餌になっています。
ピラニアは実は臆病な魚だった!
上記の文章を読んで、「あれ?」と思う人もいるでしょう。
なぜなら、映画とかではよくピラニアが人を食べるシーンが出てくるからです。
つまり、あのようなシーンはまったくウソではないものの、「誇張」しているということです。
まったくウソではないというのは、ある条件下では人も襲われる可能性もあるからです。
ピラニアが興奮するのは、「血の臭い」や「水を叩く音」です。
こうなると、群れ全体が興奮して、水面が盛り上がるように獲物に飛び掛ります。
これがあのシーンにつながっているわけですね。
ですので、怪我・月経のような出血状態ではピラニアがいる海に近づくのは危険なので避けましょう。
また、水をバシャバシャとするのも危険です。
ピラニアの飼育方法について
ピラニアの飼い方についてです。
まず、これまで見てきたとおりピラニアは孤独が嫌で群れたがるので、もしも単体で飼った場合、臆病なので水槽の奥に入ったままになってしまいます。
こうなれば飼育の本来の目的である「鑑賞」ができなくなってしまいますね。
ということで品種により異なりますが、複数飼うことになるでしょう。
用意するものですが、水槽と底砂は、幼いピラニアを飼うには60センチでも問題ないかもしれませんが、成長したときのことを考えると将来的90センチ以上は必要となるでしょう。
底砂は暗めのものがよいでしょう。
ピラニアの水質の順応性は高めです。
野生下では弱酸性の海に生息しているとされていますが、珊瑚を使用した水槽でも大丈夫です。
餌によっては水がすぐに酸性になってしまうので、防御策として珊瑚を少し使用しましょう。
餌にもよりますが、基本的に餌は水を汚すのでろ過をしっかりと効かせましょう。
投げ込み式等だと、水槽の中にエアホースがぶら下がり状態だと噛まれるので注意です。
よって、フィルターも不向きです。
保温については、 サーモ検温部等はきちんと止め、ガードをしておきましょう。
劣化したキスゴムがゆらゆらしていると、必ずかじられてしまいます。
ヒーターのコードも齧られるため、塩ビパイプ・市販のコードカバー等で覆いましょう。
このような事故では、起こってから対策をしたのでは遅いために、最初から万全な用意をしてください。水温は26〜28度です。
熱帯魚の飼育で重要なものはもちろん餌です。
ピラニアは雑食性なので何でも食べますが、幼魚の時は赤虫を基本にして配合飼料も与えましょう。
ピラニアの食べ方は独特で、食べては離れ、食べては離れという食べ方をします。
活餌を与える場合、複数のピラニアたちが攻撃をしていき、あっという間に餌がバラバラになるため、必ず水が汚れるのでメンテナンスに注意しましょう。
複数のピラニアを飼うとき、空腹にさせていると共食いすることがあるので、
空腹にさせないように注意しましょう。
10センチくらいになってからは配合飼料をメインにして、メダカ・冷凍エビ等
が餌になります。
他の魚といっしょに水槽に入れることは絶対に止めましょう。
このようにピラニアは餌の食べ方が派手なので、餌によっては水槽のメンテナンスが大変になります。
1週間に1度水を換えますが、水槽に手を入れるときには咬まれないように、手袋などをつけましょう。
飼育下でのピラニアの寿命は長めで、適切な環境の下で飼った場合、15年くらいは生きます。
ピラニアを飼うなら長く付き合う覚悟が必要です
獰猛で有名なピラニアについてでした。
映画などでよく出てくるので、イメージでは獰猛で危険という印象があったんですが、実は臆病な魚だったんですね。
飼育するときの注意点は、飼えなくなったので川に放してしまうと、生態系を狂わせてしまう原因となってしまうので、ピラニアを飼育するときは長い間にわたり飼育が続けられるかじっくりと考慮してからにしましょう。