カニと言えば、高価な海の幸。

特別な日やお祝いの席を豪華に演出する食材の一つでもあります。

そんなカニの寿命、あなたは知っていますか?

カニの生態

カニと一言で言っても色々な種類のカニがいます。

淡水に生息するものもいれば、深海に生息しているもの、陸上に生息しているものもいます。

身体は大部分が頭胸部からなり、背面全体が固いキチン質におおわれています。

身体から柄のついた複眼が突き出していて、これは折り畳みが可能。

 

2対の触角がありますが、短く、カニの特徴である足はハサミを含めて10本ありますが、種類によっては6本や10本のうちの4本が極端に小さい種類もいます。

ハサミはエサを掴んだり、敵を威嚇するのに使われ、片方のハサミだけが巨大化しているようなカニもいます。

 

カニのもう一つの大きな特徴は横歩きですが、実は前に歩くカニや後ろに歩くカニ、前後左右自由自在に歩くことのできるカニも存在するんです。

エラ呼吸を行うので、生きていくためには水は不可欠。稀に陸上に適応したアカテガニやオカガニなどの種類もいますが、これらのカニも定期的に水分補給をする必要があります。

 

水揚げしたカニが泡を吹くのは、限られた水を繰り返し使っているうちに水分の蒸発やエラの粘膜成分が混じるなどが原因となって泡状になっているのだそうで、水中にいるカニは決して泡は吹かないのだそう。

人間とカニのかかわり

カニと言えば、食用としてのカニを真っ先に思い浮かべてしまうほど、多くの種類が食用として漁獲されています。

しゃぶしゃぶや刺身、焼き物やカニ汁、鍋料理、お寿司等、調理方法は多岐にわたります。

 

カニの殻を割るための専用の道具もあるほど、私たちの暮らしの中にどっぷりとハマっています。

中国では10月のオスの上海ガニが美味とされ、上海では藁で足を縛ったまま生きた状態で流通するのが一般的なのだとか。

 

食用以外の用途はあまり知られていませんが、殻を利用してキチンやキトサン、グルコサミンなどが製造されていて、また血液を採取し漆などのかぶれ薬などとして使う民間療法もあります。

美味しい食材である一方で、食物アレルギーを引き起こす食品にも指定されていて、カニを原材料として含む製品を販売する場合はその旨を表記することが義務付けられています。

 

また、淡水産のカニには感染症を引き起こす可能性のあるものもいて、十分な加熱が必要。

飲用水との相性が悪く、腹痛を起こしやすいとも言われています。

カニの寿命

そんなカニの寿命ですが、これも種類によって様々。

例えば淡水で生活するサワガニは10年の寿命があります。

 

大きさのわりに意外に長生きというのが率直な感想。

ズワイガニの平均寿命は15年。

 

さらに、タラバガニは15~20年ほどと言われていて、飼育下では20~30年も生きるのだそう。

意外にみんな長生きしているのですが、実はタラバガニ、名前にカニがついていますが、生物学上はヤドカリ下目に分類されるヤドカリの仲間。

 

脚も8本しかないってご存知でした?

まあ、ちっちゃいことは気にせずにいきましょうか~~~。

カニのまとめ

淡水、深海、陸上と色々なところに生息している。もの、陸上に生息しているものもいます

カニの足は基本的には10本だが、種類によっては6本のものや10本のうちの4本が極端に小さい種類もいる。

 

カニは横歩きする種類が多いが、前に歩くカニや後ろに歩くカニ、前後左右自由自在に歩くことのできるカニも存在する。

淡水産のカニは感染症を引き起こす可能性があり、十分な加熱が必要

 

サワガニの寿命は10年、ズワイガニは15年、タラバガニは15~20年ほど。

タラバガニは実はカニではなく、ヤドカリの仲間。

(ライター ナオ)