人をも襲う獰猛なイメージの強いピラニア。
しかし、そんなピラニアを観賞用に飼育している人もいるんです!
一体ピラニアは本当に獰猛なのか、そしてどれくらい生きることが出来るのか!?
ピラニアの生態
ピラニアはアメリカの熱帯地方に生息する肉食の淡水魚の総称で、カラシン目セルラサルムス科セルラサルムス亜科に属する種が主。
現地の、インディオの言語では「歯のある魚」の意味だそうです。
体長は小型の種類で15㎝、大型の種では60㎝にもなります。
ピラニア・ナッテリーという種類は緑と赤に輝く鱗を持っていて、とても美しく、熱帯魚として飼育している人も多い種類です。
良く知られているネオンテトラもピラニアと同じ仲間で、顔つきもよく似ています。小さいのでわかりにくいですが、鋭い牙も生えています。
ピラニアはもともと雑食性のメガピラニアという種類が進化することによって現在の姿になっていると言われています。
そのため、肉食というよりはどちらかというと草食系の気質が多く残っていて、イメージとは裏腹に臆病な性質です。
特に単体でいる時の性質は極端に臆病で、常に群れでいることを好みます。
野生種の食物は他の魚や、水に落ちたひな鳥、ネズミなどで、自分より小型の魚類や動物類です。
血液臭や水面を叩く音に敏感に反応し、群れ全体が興奮状態となると凄い勢いで獲物に食らいつきます。
しかし、自分よりも大きい動物に対しては基本的に逃げるそうです。
ですから、基本的に生きている人間が襲われるということは無いそうですが、怪我をしていたりする時は注意が必要のようです。
群れ全体が同じ水域で活動しているので、乾季などには干上がった川に取り残され、野鳥やアヒルのエサになることも多いのだそうです。
ピラニアと人間の関係
ピラニアはたんぱく質が豊富で現地では食用としています。
鋭い歯は散髪などに使う刃物として利用されることもあるようです。
世界的に有名な魚で外国人にも人気が高いことから、観光資源としての役割も高く、ピラニアの肉を使った料理や鋭い歯を使った各種の日用品および装飾品もあります。
姿干しにしたり、はく製にしたりしたものはお土産品として人気があるそうです。
日本には1950年代後期にブラジルから初めて輸入されました。
熱帯魚なので、日本の河川では越冬することが出来ず、温暖な地域や温かい水が流れ込む水域で越冬したり、飼育放棄されたものが川で捕獲されることが稀にあります。
熱帯魚愛好者の中には特に好んでピラニアを飼育している人もいます。
先述しましたが、ピラニアは臆病な魚なので、他の熱帯魚と混泳させることも可能です。
特にピラニア・ナッテリーという種類が臆病で、ピラニアの中では唯一混泳が出来るピラニアと言われています。
イエローピラニアやブラックピラニアは臆病とは言え、獰猛な面もあり、混泳は不可能。
エサを当てる時なども誤って手を入れたら噛みつかれる場合もあります。
ピラニアの寿命
ピラニアの寿命は、どの種類も比較的長く、適切な環境で飼育すれば、15年程は生きると言われています。
その際、注意しなければいけないのは、水槽の大きさ。
大きいものでは60㎝ほどになりますから、あらかじめ大き目の水槽の中で飼うことがお勧めです!
ピラニアのまとめ
ピラニアはアメリカの熱帯地方に生息する肉食の淡水魚の総称。
体長は小型の種類で15㎝、大型の種では60㎝ほど。
イメージとは裏腹に臆病な性質で、常に群れでいることを好む。
ピラニアはたんぱく質が豊富で現地では食用にされている。
日本には1950年代後期にブラジルから初めて輸入された。
ピラニアの寿命は、どの種類も比較的長く、適切な環境で飼育すれば、15年ほど生きる。
(ライター ナオ)