『若草物語』にライムの塩漬け(ピクルスという訳もあります)というものが出てきます。

読みながらこれはどういうものだろうか、と思った覚えがあります。

 

しかもそれは授業中に隠れて食べるくらい、美味しいのです。

実際にライムの塩漬けと思われる食品も存在しているようです。

 

多くは瓶詰めの状態で売られており、味はかなりしょっぱいものだそう。

外国の物語には気になる食べ物が出てきます。

 

バタ付きパンだとか、冷製のハムだとか。

何となく美味しそうに思えるのが不思議。

日本人とライム

ライムはインドやミャンマーが原産の低木です。

木の高さは2~2,5mほど。

日本国内で目にするライムの多くはメキシコやアメリカなどからの輸入品なので、ほぼ一年中見かけます。

国産ライムの旬は9月から12月くらい。

国内での生産主に和歌山県など、温暖な地方です。

 

ライムが輸入され始めたのは20世紀初め頃で、台湾からのものだったそう。

酸味を残した青いままの状態で収穫されるのも、ライムの特徴のひとつです。

確かに他の柑橘類よりさわやかで苦みばしった香りがしますね。

ライムの栽培方法、注意点

果樹を栽培する際、まず木そのものを育てる、という事が肝要です。

その果樹にあった生育しやすい木の形がありますから、特に一年目は主に木を育てる事を念頭におきましょう。

 

それがうまくいくと、実をつける事が可能になります。耐寒性はそれほど強くないので、一年中温暖な地域以外では冬は室内に入れます。

ライムの場合は、幹を中心として三本の枝をバランスよく仕立てます。

 

植え付けは3、4月に行い、開花は5、6月です。開花時期にも肥料を入れます。

早生品種の方が、比較的耐寒性は強いようですよ。

 

日当たりがよく、水はけのよい場所に植えます。

枝や葉が広がると3m四方くらいは空間が必要です。

土は柑橘類用にブレンドされたものを使うと手軽です。

 

3月頃からアブラムシがつく事があるので、気を付けます。

また、アゲハ蝶の幼虫も葉を食べてしまうのでよく観察し適宜駆除します。

 

せん定はそれほど神経質になる必要はなさそうです。

柑橘類は、実がなる年となりにくい年を繰り返すものが多いようですが、前年の収穫が多ければ次はせん定は少なく、逆ならば多めにします。

 

収穫は青い実の時に行います。

実の大きさは2,3cmほどです。

栽培がうまくいけば、9月から翌年5月くらいまでが実をつける時期です。

ライムの美味しい食べ方

ライムは主に果汁を利用する果物です。お酒を飲む方は、ライム栽培が出来ればいいでしょうね。

ジントニックなどの酒類に

市販のものに果汁を足したい場合にも使えるかも知れませんね。

ライムシロップ

ライムと砂糖は1:1の割合で作ります。

砂糖が溶けるよう、適宜ガラス瓶を上下します。

 

保存は暑い時期は冷蔵庫で、冬なら常温でも良いです。

自家栽培のライムなら、冬にも作ることが出来ますね。

 

ライム果汁に含まれるビタミンCは果汁100gあたり33mgと多いので風邪予防にも。

レモンよりさっぱりしていて飲みやすいですよ。

焼き魚に

すだちもいいですが、たまにはライムでも。

サラダのドレッシングに

オイル・酢。塩など基本のフレンチドレッシングにライム果汁。

オイルはアルガナッティなどにしてみるとお洒落感満載ですね。

ライムは果汁にクエン酸を多く含むので、何となく健康的です。

麺つゆに

そうめんや冷麺や冷や麦やその他麺つゆに入れます。

ライムの皮は薄いので削りにくいですが、削れるようであれば風味付けになります。

果汁を絞った後の皮でステンレスを磨きます。

トムヤムクンやヤムウンセンに

タイ料理を作る時には、レモンよりライムです。

特にヤムウンセンに。

ヤムウンセンの春雨は硬めに茹で上げると美味しいです。

ライムの保存方法

ビニール袋などに包み、冷蔵庫で約ひと月ほど保存可能。

切ったものはなるべく早く使い切る事。

 

または果汁を絞って冷凍保存します。

製氷皿に入れておくと、分量がだいたいわかるので便利です。

ライムについて

レモンより苦みがあり、独特の風味を持つライム。

買う時は表面が綺麗で、重みがあるものを選ぶといいですよ。

そして早めに使い切る事。

(ライター:おもち)