みなさんは「エキナセア」という植物を知っていますか?

ハーブの一種で、ハーブティーやサプリメントに使用されていることもありますので、知っている方も多いかもしれませんね。

 

ハーブティーやサプリメントに使用されるということは、高い効能が期待できるのですが…ちょっと不安なのが、「副作用」について。

よく効く薬ほど副作用があると言いますし、エキナセアにも副作用はあるのでしょうか?

今回はそんなエキナセアの生態や、効能・副作用などについてまとめていきたいと思います。

エキナセアの生態

エキナセアは北アメリカ原産の植物で、和名はムラサキバレンギク。

かつて北米の先住民たちが大切にしていたことから、「インディアンのハーブ」とも呼ばれていました。

和名では「ムラサキ」とついている通り、紫色の花を咲かせますが、品種により白・ピンク・オレンジと言った様々なカラーバリエーションが存在します。

放射状に広がった花弁の中心が、イガグリのように大きく盛り上がっているのが特徴です。

多年草で草丈は30~100㎝。

 

開花時期は6月中旬から8月頃です。

耐寒性・耐暑性に優れており、開花期間が長いことから、鑑賞用の園芸品種としても親しまれています。

 

日当たりと水はけの良いところであれば、乾燥にも強く栽培の難易度はさほど高くありません。

地植えの場合は水やりの必要はほとんどありませんし、逆に梅雨時期の根腐れに注意しなければならないほどです。

鉢植えの場合は土が乾いたら水をやってください。

エキナセアの効能

エキナセアはハーブティーにも良く使われますが、それは味や香りだけを目的としたものではありません。

エキナセアには免疫力を高める効果があると言われており、加えて抗菌・抗ウイルス作用もあるというハイスペックぶり。

そのため、風邪やインフルエンザの予防や、炎症や感染症を鎮める効果が期待できます。

かつてインディアンたちは、傷を負った時や病気にかかった時、このエキナセアを利用していたと言います。

 

彼らにとっては命を守るための大切なハーブだったのですね。

また、近頃では免疫力を高める効果だけではなく、エキナセアの持つ抗アレルギー作用にも注目が集まっています。

 

花粉症・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎などを緩和させる効果があると言われており、ハーブティーやサプリメントとして摂取する人が増えているんだとか。

症状が出ている時だけでなく、その前から飲むことで予防効果も期待できます。

 

もし気になる症状がある人は、一度エキナセアのハーブティーやサプリメントを試してみてください。

鑑賞用に栽培して、そこから少しだけ拝借してハーブティーを自作しているという人もいるようです。

副作用はあるの?

とても体に良いハーブだということはわかりましたが、気になるのは副作用。

よく効くぶん、効きすぎたりしないかちょっと心配ですよね。

 

エキナセアは天然のハーブなので、健康な人が適量飲むくらいなら、副作用の心配はほぼありません。

しかし、ごく稀に副作用が出てしまうケースもあります。

 

まず、いくらアレルギーに効くからと言っても、キク科のアレルギーがある人は注意しましょう。(エキナセアはキク科です。)

とは言え副作用が出る確率は低いと言われていますが、念のため摂取するとしても慎重に。

 

また、免疫機能に関わる疾患がある人も気を付けなければなりません。

エキナセアの成分は免疫機能に働きかける作用があるため、場合によっては症状を悪化させてしまう可能性があります。

妊娠中や授乳中の女性も、乳児への影響についてはまだハッキリとわかっていないので、避けたほうがいいでしょう。

エキナセアについてのまとめ

エキナセアは、もし完全な健康体だったとしても、過剰摂取した場合は下痢や吐き気などの症状を引き起こすこともあります。

短時間に何度も摂取したり、長期的に継続して飲むのは避けましょう。

適度な容量を適度な頻度で飲むことが、健康のためには大切です。

(ライター もんぷち)