皆さんもよく知っている「シクラメン」。

とてもポピュラーな鉢植えで、花屋やホームセンターなどでよく見かけますよね。

 

私の祖母も冬になると必ずどこからか調達してきて飾っていました。

今回はそんなシクラメンについて、生態や花言葉などまとめてみました。

シクラメンってどんな花?

シクラメンはギリシャからチュニジアにかけての地中海沿岸に自生している植物です。

現在では様々な咲き方をするものや、良い香りをもつものなど、次々と新品種が登場しています。

実はシクラメン、正確に発音すると「キクラメン」なんですよ。

名前の由来はギリシャ語の「キクロス(螺旋・円)」。

 

これは受粉後に花茎が螺旋状に変化する性質があるためです。

別名では「豚の饅頭」とも呼ばれているのですが、この酷いネーミングは一体どこからきたのか…。

 

イタリアのシシリー島というところでは、イノシシがシクラメンの球根を好んで食べるんだそうです。

そこから「豚のパン」という呼び名が付き、それが転じて「豚の饅頭」と呼ばれるようになったらしいのですが…。

 

それにしても、全く花の見た目とマッチしていない名前ですよね。

開花時期は10月~2月。

 

花の少ない冬の時期に咲くということで、重宝されています。

花の色は赤、白、ピンク、紫、青、オレンジなど。

 

カラフルな色合いで、冬の寂しい風景をにぎやかにしてくれますね!

冬に咲く花なだけあって寒さには強いですが、霜が当たるほど寒いと枯れてしまいます。

 

かといって、室内の温度が高すぎても(25度以上)伸びすぎて茎が折れてしまったり休眠状態に入ってしまったりするので、温度には気を付けなければなりません。

10度~20度くらいの間が最も適した温度です。

 

簡単に育てられると油断して、春が来る前に枯らしてしまう人も多いようですよ。

うまく育てたら3~4年は楽しむことができるので、頑張ってみてください。

シクラメンの花言葉

シクラメンの花言葉は、「遠慮」「気おくれ」「内気」「はにかみ」など。

これはシクラメンのうつむいたように下向きに咲く姿から来ています。

また、色ごとに違う花言葉もあり、例えばピンクのシクラメンの場合は「はにかみ」「内気」「憧れ」。

内気な自分とシクラメンを重ね合わせて、さりげなく相手に好意を伝えたい場合に贈ってみてはいかがでしょうか?

そして白の花言葉は「清純」、赤の花言葉は「嫉妬」。

 

白の場合はプレゼントにもとても良いと思いますが、赤のシクラメンをプレゼントされたら、ちょっと怖いですね…。

また、どんなに素敵な花言葉の意味を込めようとも、日本ではお見舞いにシクラメンを持っていくことはタブーとされています。

 

それは、「シ(死)ク(苦)ラメン」という語呂合わせから、縁起が悪いとされているためです。

そして、シクラメンは切り花としてではなく鉢植えとして売られていることがほとんど。

 

鉢植えは「根付いている=寝付く」ということから、お見舞いには適さないのです。

間違ってもシクラメンの鉢植えをお見舞いに持って行かないようにしましょうね。

一発で縁切りされてしまう可能性もありますよ。

 

誕生花となっているのはこちらの日付。

→1/4、1/7、1/8、1/14、2/4、11/26、12/7、12/8、12/10、12/22

お見舞いには向いていませんが、誕生日の贈り物としてなら大丈夫ですよ!

シクラメンについてのまとめ

シクラメンはプレゼントというよりも、園芸として楽しむ面の方が強いですね。

園芸や植物好きの人に贈るのにはぴったりかもしれませんが、特別な時のプレゼントという感じではないです。

花言葉からしても、特別な日ではなく、何でもない日にさりげなく贈るくらいがちょうどいいのかもしれませんね。

(ライター もんぷち)