ガーベラの特徴

ガーベラはキク科ガーベラ属の総称で、多年草の花です。

温帯な地域や熱帯アジア、アフリカなどに分布し、野生でも約40種類が存在しています。

花の持ちがよく、フラワーアレンジメントでも比較的多く使われていて、花の色もピンク、赤、白、黄色、緑、オレンジなど豊富にあります。

ヨーロッパで品種改良され、切り花や鉢植えようとして栽培されるものが多くあり、日本でも4~9月にかけて、暖地ならば4~11月頃まで花を咲かせます。

 

切り花用として流通している品種は2000種にも及び、90%以上がオランダなどの日本国外から輸入された品種です。

切り花のほとんどは輸入された苗を国内の農家が栽培したもの。

ガーベラの栽培

ガーベラは十分日照のある温暖な気候を好みます。

日当たりが悪い所だと、葉が茂るだけで花が咲きにくく、半日以上は日光の当たるところで管理するのがベストです。

太い根が何本も地中深く伸びるので、庭植えの場合は耕土を深くし、堆肥などの有機質をたっぷりと入れた肥沃な土で育てましょう。

乾燥にも比較的強いですが、生育時期や開花時期には十分な水が必要ですが、風通しが良く、水はけがよいことも大切なので、盛り土した所に浅く植え付けるのがベストです。

 

鉢植えは用土が乾いた時にたっぷりの水を、地植えの場合には乾燥が激しい時にだけたっぷりの水をあたえます。

乾燥しすぎると生長が止まり、逆に多湿になりすぎると根腐れを起こしてしまいます。

 

肥料は植え付け時に緩効性の化学肥料と苦土石灰を土に混ぜ、定期的に追肥をします。

地植えの場合は春と秋に株の回りに化成肥料をまいておきます。

灰色カビ病やウドンコ病に悪化りやすく、予防のためには花がらや枯れ葉を取り除いて日当たり、風通しを良くしておきましょう。

また、古い土を使うと白絹病や菌核病などが出やすくなるので注意が必要です。

 

アブラムシやダニの対策も必要です。風通しを良くして、発生を予防します。

春か秋に株分けするか、大きな鉢に移し替えて大株に仕立てます。

種か株分けで増やすことができ、株分けの場合は根が十分つくように割っていきます。

青いガーベラの正体

ガーベラは基本的には暖色系の花を咲かせますが、フラワーアレンジメントやブーケなどの中に青いガーベラが入っているのを見たことがある人もいるのでは?

青のガーベラは実は人工的に作っていて、そういう品種があるわけではないのです。

というのは、上質な一般的な色の品種のガーベラを選んで、そのガーベラに特殊な環境で特殊な染料を吸わせて出来上がるのが青のガーベラだということ。

逆に言えば、品種改良の段階ではまだ青いガーベラは作られていないということ。

 

綺麗な深いブルーのガーベラ以外にも薄いブルーやちょっと色あせたようなブルーなど、染色の具合によって様々なガーベラが出来上がるようなのですが、そのどれもが特別なもの。

なかなか一般的な花屋さんでは見かけることが出来ませんが、稀にネット通販などで販売されていることがあるので、気になる人は頻繁にチェックしておくと良いかもしれません。

青いガーベラのまとめ

もともと元気のよいポップなイメージのあるガーベラが落ち着いたシックなブルーを纏うと、それはそれで全く違う雰囲気を醸し出して魅力的です。

特に、ブルー系でまとめ上げたフラワーアレンジやカスミソウと合わせた青いガーベラの花束などは、とても素敵です。

 

ちなみに、ガーベラの花言葉は色によって様々で、例えば赤は「神秘」「燃える神秘の愛」、ピンクは「熱愛」、「崇高美」、「童心に帰る」、オレンジは「神秘」、「冒険心」、「我慢強さ」、黄色は「究極美」、「究極愛」、「親しみやすさ」、白は「希望」、「律儀」だそう。

 

青色のガーベラは一説には「神秘」という花言葉があると言われています。

確かにぴったりかもしれません。

(ライター ナオ)