最近、横文字にはめっきり弱くなった筆者ですが、「ワラルー」って何なのでしょう?
カンガルーに近い動物のようですが、よくわかりません。今回は、ワラルーについて調べて見ました。
ワラルーってどんな動物?カンガルーやワラビーとはどう違うの?
ワラルーとは、お腹の袋でこどもを育てる有袋類で、オーストラリアにいるカンガルーの仲間です。
ところでオーストラリアにはカンガルーによく似た仲間、ワラルーやワラビーがいます。
現地の人々は、カンガルーの仲間をまとめて「Roo(ルー)」と呼んでいるそうです。
では、この3者はどう違うのでしょうか。
結論からいうと、生物学上の違いはなく、3者を区分する明確な定義はないということです。
3者を分けているものは何かというと、体の大きさです。
120㎝以上の大型がカンガルー、それより小さい75㎝程度のものがワラルー、さらに小さく25㎝以下がワラビーです。
カンガルーの仲間ってどんないきもの?
カンガルーは、「生きた化石」ともいわれ6,000年前には生息していました。
恐竜とも生存競争をしたことになりますが、弱いカンガルーは、他にどんどん追いやられて当時陸続きだったオーストラリアに行き着いたのではないかと推測されています。
大きな後ろ足と太い尻尾でぴょんぴょん飛び跳ねるようにして走ります。
カンガルーという名前は、オーストラリア原住民の言葉で「跳ぶもの」という意味だそうです。
太い尻尾は体を支えるのにも役立つので、カンガルーが相手とケンカをするときは、立って前足を腕のようにボクシングしている様子をよく見かけますよね。
カンガルーの仲間は、オーストラリアならけっこうどこでも見られますが、夜行性なので昼間はなかなか見られません。
動物園などでもやる気がないように見えることが多いようですが、夜行性だからです。
カンガルーの仲間の子育て
カンガルーは生存競争に生き残ってきたせいか、環境状況によって繁殖を調整するという体のしくみをもっています。
繁殖に適さない場合は受精卵や胎芽の細胞分裂をとめ、子育てにいい状態になったら再開して出産します。
生まれた赤ちゃんは、お母さんの袋に自力で移動して乳首を見つけます。袋のなかで8~10ヶ月過ごし、親離れしていきます。
オーストラリアとカンガルー
カンガルーの仲間はオーストラリア固有の動物で、原住民時代から人々と深いつながりがありました。
それを示すものとして、オーストラリアの国の紋章には、左にカンガルー、右にエミューがデザインされています。
模様として採用されたのは、どちらの動物もオーストラリアにはなじみの深い動物だからでしょう。
それともう一つ、どちらも後ろに進むことができない、前進あるのみの前向きな動物だからということで、国の紋章の図柄に採用されたということです。
ワラルーは飼える?
ペットショップで売られているもので、原産国のオーストラリアから正規に輸入されたものであれば、購入して飼うことができます。
ワラルーはカンガルーの中型で75㎝ぐらいに育つこともあるので、その大きさを考えたケージが必要です。
エサは、草食動物なので、野菜や果物、人工の栄養食のペレット、牧草を圧縮したヘイキューブなどを与えます。
しかし、トイレなどのしつけはむずかしく、夜行性で臆病なので人になつきにくく、驚くとジャンプしたり暴れることがあります。
かわいらしいんですが、犬や猫を飼うようにはいかないようです。
ワラルーを見に行こう!
ワラルーを飼うのはむずかしそうなので、動物園などに見にいったほうがよさそうです。
ワラルーという名前は知られていないのですが、案外各地の動物園で飼育されています。
そのなかでも、福岡県にあるカンガルー専門ともいえる動物園をご紹介します。
ひびき動物ワールド(カンガルー広場)
カンガルーなど有袋類の自然飼育では国内有数の施設です。
園内には、大型のカンガルー、中型のワラルー、小型のワラビー、カンガルーの仲間の代表的な3種類、約250頭が飼育されています。
*普段なかなかできないロックワラビーにえさをあげる「えさやり体験(有料)」もできます。
〒808-0121 福岡県北九州市若松区大字竹並286番地
[入場料]一般:300円 小・中学生:150円
まとめ
ワラルーとはワラビーとともにカンガルーの仲間で、そのうち大きいのがカンガルー、中型なのがワラルー、小さいのがワラビー、なんだそうです。
みなさんはご存知でしたか。今度動物園に行くときには、ワラルーにも注目してみてくださいね。
(ライター sensyu-k)