ボタンというと気品あふれる高貴なイメージがありますが、実際どんな花なのか皆さんはご存知ですか?
ボタンの名前の由来
ボタンは雄しべや雌しべが花弁にかわり、結実することから、雄を意味する「牡」という字と赤色を表す「丹」を組み合わせて「牡丹」→「ボウタン」と呼ばれていたそうです。
それが縮まって「ボタン」になったのだとか。
ボタンの生態
ボタンはボタン科ボタン属の落葉小低木。樹高は厳守で3m、接ぎ木で作られる園芸種は1~1.5mです。
一般的な春ボタン葉4~5月に開花し、寒牡丹は春と秋の2回開花します。
それ以外にも1~2月に開花する冬牡丹というものもあります。
葉は羽状に裂け、更に切れ込みが入り、枝は分岐しています。
ボタンの花の特徴
ボタンはもともと中国で古くから薬用として栽培されていたものです。
それが随~唐の時代に、観賞用として栽培されるようになりました。
日本に葉奈良時代に空海が薬用として持ち込んだのが初めと言われていて、現在のように観賞用として作られるようになったのは江戸時代に入ってからのことだと言われています。
明治時代になるとフランス式のボタンの品種改良が日本に導入され、様々な品種が出るようになりました。
色も白、ピンク、紫、淡紅、黄色等、実に色とりどりのボタンを見ることが出来ます。
薬用として使われていたのは根の皮で、これが便秘薬や鎮痛解熱剤、婦人病などに効くとして、重宝されていたようです。
日本では美しい女の人を表現する言葉として、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿はユリの花」という例えがありますが、これはボタン科ボタン属に分類される芍薬が草本類で長く伸びた茎の先に花が咲くのに対し、ボタンは葉の上にちょこんと載っている様子を表しています。
よく見ると芍薬とボタンには葉や散り方にも特徴があるようです。
切り込みの入るボタンの葉に対して、芍薬は丸く光沢のある葉をしています。
散るときも、ボタンは花弁が一気にハラハラと落ちていくのに対し、芍薬は茎や花ごとぽろっと根元から折れて落ちていきます。
ボタンの花言
ボタンは重厚で凛々しい雰囲気を持った花です。
花言葉もその雰囲気に相応しいものが沢山あります。
例えば「富貴、高貴、壮麗」等の言葉は華麗な花の印象からきています。
「王者の風格」は中国で好まれ、百花王と呼ばれているところからきています。
「恥じらい」「人見知り」などは芍薬と同様に夜になると鼻を閉じるところからきていると考えられます。
ボタンの花のプレゼント
ボタンの花をプレゼントしようと思ったら、花言葉を心にとめた、花言葉に相応しいプレゼントの仕方がオシャレです。
ちなみに誕生花としては5月3日や5月7日になるそうですので、もちろん、この日生まれの人にプレゼントしても喜ばれると思います。
ここからはプレゼントの案として、参考にしてみてください。
例えば、交際が始まって、これからもずっと誠実にお付き合いを続けていこうと思っている場合、交際記念日に「誠実」の花言葉と共に恋人にプレゼントするのはいかがでしょう。
キャリアウーマンの出世祝いに「富貴」の花言葉と共にプレゼントするのもなかなか粋ですし、年齢を重ねた落ち着きのある女性に、「壮麗」の花言葉と共にプレゼントするはかなり高レベルでオシャレなプレゼントです。
他にも「風格ある振る舞い」の花言葉と共に成人祝いとして親戚や知り合いのお子様にプレゼントするのも喜ばれるでしょう。
憧れのあの人に対しては「高貴」の花言葉と共にプレゼントしてみては?
ボタンの花のまとめ
ボタンの花は奈良時代に中国から入ってきた花。
幾重にも重なる花弁が重高で、落ち着いた凛々しさを醸し出す花で花言葉もその雰囲気にちなんだものが多い。
古代中国では根の皮を漢方薬として使用していた。
(ライター ナオ)