「ヒラメ」と「カレイ」、みなさんは見分けがつきますか?
どちらもよく似た平べったい魚で、見分けがつかないという人も多いですよね。
私も、なんとなくわかるようなわからないような…もし聞かれても、断言はできないあやふやな状態です。
そこで今回は、ヒラメとカレイの違いについて詳しく見ていきたいと思います!
ヒラメとカレイの違い、その1
まずは見た目の違いから見ていきましょう。
両者を見分けることができるポイントを紹介します。
1.目の位置
「左ヒラメの右カレイ」という言葉を聞いたことがありませんか?
日本ではこれが両者を見分ける最も一般的な方法ですね。
目を上に向けて置いたとき、頭が左を向くのがヒラメ、右を向くのがカレイです。
または正面から見たときに、目が左側に寄っているのがヒラメ、右側に寄っているのがカレイ。
この方法を覚えておけば、一発で見分けることができるように思えますが…。
しかし、この方法が通用するのは日本国内だけだって知っていましたか?
海外産のカレイでは、目の位置が逆のものもいるんですよ。
国内で獲れたものでも、本当にごく稀に、目の位置が逆になっている場合もあるそうです。
2.口の形
実は、目の位置よりも確実に一発で見分けられるのが口の形なのです。
ヒラメは小魚などを積極的に捕食するため、口が大きく鋭い歯を持っています。
それに対してカレイは、その場で待ち伏せをしてゴカイやコエビなどを捕食するので、とても小さなおちょぼ口。
並べてみればその違いは一目瞭然です。
3.大きさ
大きさは年齢や環境によっても前後するので一概には言えませんが、通常ヒラメの方が大きく、カレイの方が小さい傾向にあります。
しかしカレイの仲間には「オヒョウ」という2~3mにもなる巨大なやつもいるので、あまりあてにはできませんね。
ヒラメとカレイの違い、その2
次に、身が目以外の違いについても見てみましょう。
同じような見た目でも、違う点はたくさんあります。
1.漁獲量
よく「ヒラメは高級魚、カレイは大衆魚」と言われますよね。
これは漁獲量に大きな差があるためです。
ある年のヒラメの漁獲量が約8000tだったのに対し、加齢の漁獲量はその5倍以上で約44000t。
数が少ない分、ヒラメの方が高くなるのです。
2.寿命の違い
ヒラメは成長が速い分、寿命も数年程度。
それに対してカレイは十数年生きると言われています。
上でも出てきた「オヒョウ」は、生きている間に毎年数十センチずつ安定して成長するので、あんなに大きくなるのだと言われているんですよ。
3.味と食感
一般的に、ヒラメは刺身や寿司など、カレイは煮付けや唐揚げなどにして食べることが多いですよね。
似たような魚ですが、その味や身の質にも違いがあるのです。
ヒラメは餌を追ってよく動くため身が引き締まっており、刺身で食べても淡白ながらしっかりと食べ応えのある食感。
逆に火を通すと身の硬さが目立ってしまいます。
カレイはそれほど身が締まっていない為、火を通すことでふっくらとしたコクのある味を楽しむことができるのです。
確かに、食べてみるとそれぞれにしっかりとした違いがありますよね!
ヒラメとカレイについてのまとめ
目の位置と口の形の違いさえ頭に入れておけば、もう間違うことはありませんね。
スーパーや鮮魚店で購入する場合は名前が書いてあるのでわざわざ見分ける必要もありませんが、釣りをする人や貰い物なんかだと、自分で見分けないといけません。
適した調理方法はそれぞれ違うので、間違えるとせっかくの魚が台無しになってしまうかも。
しっかりと違いを頭に入れておいてくださいね!
(ライター もんぷち)