私たちの知っている日本のカエルとはその色合いが全く違うヤドクガエル。

まさにエキゾチックな雰囲気満載のヤドクガエルをペットとして飼ってみませんか?

ヤドクガエルって?

ヤドクガエルは北アメリカ南西部や南アメリカ、ハワイに生息している小型のカエルです。

カラフルな色合いとそのバリエーションで日本でも人気があります。

ヤドクガエルは名前の通り、昔現地の人が狩りをするときに矢の先端にカエルの毒を塗っていたところからついたと言われています。

しかし、実際には猛毒を持っている種類は少なく、全くの無毒の種類もいるんです。

カラフルなバリエーションは警戒色とも言われますが、毒の弱いものでも鮮やかな色をしているカエルもいて、それらは毒の強いカエルに擬態したベイツ型擬態をしていると考えられています。

 

ドクガエルの最大種はアイゾメヤドクガエルと言われるもので、その体長は6㎝程度。

藍で染めたような綺麗なブルーが一部に入っている、品のあるカエルです。

ペットとして人気のカエルたちのまとめ

ヤドクガエルの持っている毒

ヤドクガエルの毒の中にはかなりの強さのものもあり、バトラコトキシンという毒は生物毒の中では2番目に強い毒と言われています。

フキヤガエル属の中の3種類はこの毒を持っていて、人間でも危険にさらされるほどなのだとか。

 

皮膚に常に毒をを持っているとされるモウドクフキヤガエル、他にはココエフキヤガエル、アシグロフキヤガエルです。

しかし、この毒は現地にいて、その生態系の中で捕食によって蓄積されている毒で、飼育下で飼育用のエサを食べていると、徐々になくなっていくものでもあります。

ペットとして人気のカエルたちのまとめ

ヤドクガエルの生態の色々

ヤドクガエルの中には普通に沼や川などで生活しているものだけでなく、樹洞や着生植物などの中で生活しているものもいます。

それらのヤドクガエルは産卵と孵化などで水やエサが必要な場合には困難を極めるわけですが、それぞれのカエルたちは上手にその時期を乗り越えているようです。

 

例えば、カエルになるまで全くエサをとらずにカエルまで成長するもの。

メスの無精卵を栄養源として成長するもの。

親が背負って移動し、水場まで連れていくものなど、様々です。

ヤドクガエルを飼おう

ヤドクガエルの鳴き声は綺麗なまるで虫の声のようです。

体が小さいので共鳴もそれほどせず、家の中で心地良く、丁度よく聞ける鳴き声です。

 

ヤドクガエルはペットショップやネット通販で手に入れることが出来ます。

値段は珍しさや入っている模様によってピンからキリまでありますが、5000円~60000円程度というのが相場のようです。

 

エサはショウジョウバエやコオロギなど、ペットショップで手に入るものが便利です。

そのほかに成長途中のヤドクガエルには栄養添加物をふりかけておく気配りも必要です。

飼育の環境はビバリウムがベスト。

 

熱帯の雰囲気をそのままケースの中に移動させたような環境を整えてあげると良いでしょう。

床材を敷き、流木を置き、植物などを植えてケース内を整えます。

 

温度は25~30℃が最適。一日2回ほどの霧吹きを行い、70%以上の湿度を保つようにします。

昼行性のヤドクガエルですから、紫外線量の少ないペット用の蛍光灯などで昼の時間を管理してあげるのも良いようです。

 

ヤドクガエルの平均寿命は5~10年ほどですが、長いものでは15年生きたという記録もあるそう。

ここまで長生きされたら、もう家族も同然!!??ですよね。

ペットとして人気のカエルたちのまとめ

ヤドクガエルの飼育のまとめ

ヤドクガエルの毒はエサによる生物濃縮なので、飼育下ではどんどん毒の要素は薄れていきます。

ペットとして飼うにもとても安心なんです。

あなたのお部屋にも忙しい日常を忘れさせてくれる「ビバリウム」をおいて、熱帯の大地に思いを寄せる時間を作ってみませんか?

世界一美しい「コバルト ヤドクガエル」の猛毒

超危険動物、黄金ヤドクガエル

美しき危険動物「アイゾメヤドクガエル」

マダラ模様が危険の証?マダラヤドクガエル