皆さんはトリガイ食べた事ありますか?
寿司のネタには欠かせないものの一つになっています!
今回はトリガイの生態や特長、調理方法なども紹介していきたいと思います。
トリガイの生態と特長
貝なのに何故『トリ』と入っているかと言うと、貝の中から伸びる足が鳥のクチバシのような形をしているのと、味が鶏肉に似ている事からトリガイと言われるようになったそうです。
体長は平均8㎝程ですが、10㎝を超えるものもいます。
トリガイは器用に足を使って鳥みたいに飛び跳ねるようにして移動するのが特長です。
もしかしてトリガイの先祖は鳥だったのではと疑ってしまいますね…。
生息地は北海道を除く日本、朝鮮半島、中国とされています。
トリガイは主に泥地に生息していて、プランクトンなどを食べています。
水深が深くなるとプランクトンの数が少なくなる為、浅瀬にいる事が多いです。
卵時期は4月~6月と9月~11月の二回あり、一度に非常に多くの卵を産みます。
トリガイは孵化するまでのあいだ海の中をプカプカ浮遊していて無防備なので、他の生き物の獲物にされやすく生き延びるのが大変なんだそうです。
トリガイは酸素が薄い環境では長生き出来ないので、酸素があり水や泥の質も良く、プランクトンが多くいる場所だったら長生きできます。
京都などではトリガイにとって環境が整っているのか、良く育つと言われているようです。
昔に比べると埋立地なども増えてきて、トリガイの生活環境が壊されて減少傾向になっていた時期もありました。
近年はトリガイの養殖に成功していて、数は順調に増え続けています。
しかしちょっとの変化で一気に死んでしまう事もあり、結構繊細な貝なんです。
トリガイは高級食材?どうやって食べるの?
国内でトリガイの養殖が成功しているにも関わらずそれらのトリガイは高級食材として扱われ
普通に飲食店などに出回っているトリガイは韓国や中国産のものがほとんどです。
外国産のものと聞くと新鮮さが無くてどうせ味も落ちてると思いがちですがトリガイは違います。
他の生モノは一度冷凍すると味が落ちると言われていますが、トリガイは冷凍しておけば鮮度も落ちず味も変わらないのが魅力です。
なので外国産のものでもトリガイの美味しい味をそのまま味わう事が出来ます!
さて、トリガイには様々な調理方法があります。
トリガイにはビタミンやパントテン酸が含まれていて栄養価が高い食材です。
まずは定番の『お寿司』です。
柔らかいけど歯ごたえもあり、ほんのり身の甘さが口の中に広がってトリガイそのものの味を楽しめます。
次に『トリガイの炙り焼き』も美味しいですよ。
少し香ばしくなって焼くことによってトリガイの味も増すので酒のお共にはピッタリだと思います。
あっさりと食べたい方は『トリガイの炊き込みご飯』です。
通常の炊き込みご飯にトリガイを加えるだけで、香りも味も引き締まり、貝が苦手な方でも食べやすい調理方法だと思いますよ!
外食でトリガイを食べる場合は何も心配ありませんが、自宅でトリガイを調理する際に一つ気を付けて欲しいのは食中毒です。
トリガイが食べるプランクトンによって食中毒を起こす場合もあります。
食中毒にならない為に自宅で気を付ける事
- 冷凍している場合、自然解凍せず氷水や塩水などに浸けておく
- 清潔なまな板の上で捌くこと。もしくはサランラップなどを敷く
- 出来るだけ焼くか茹でるなどして、熱を通してから食べる
これらの事をしていれば食中毒になる事はまず無いと思います。
トリガイ まとめ
トリガイをまだ食べた事が無い方がもしいるなら、一度は食べてみる価値ありですよ。
本当に美味しいので色んな調理方法を試して食べてみて下さい!
■ 大きくて食べごたえがある「ホンビノスガイ」はどうやって食べる?
■ 貝を閉じるときに潮を吹く「シオフキ」はどうやって食べる?
■ 食べると美味しいらしい、身の色が鮮やかなアカガイって知ってる?