皆さんはコガムシという生き物を知っていますか?

私はあまり見かけた事は無いのですが、皆さんはどうでしょうか。

 

コガムシはよくゲンゴロウの仲間に間違われますが、彼らはガムシの仲間なんです☆

最近では、各地でコガムシの個体数が減少傾向にある事から、絶滅危惧種に指定されている県もあるようですね。

 

コガムシを飼育・繁殖している方も結構多いんだそうです♪

さて、コガムシはどういった生態をしているのでしょうか?

今回は彼らの生態や見分け方について、まとめていきたいと思います。

コガムシとは一体どんな生き物なの?~生態と特徴~

コガムシは、甲虫目カブトムシ亜目ガムシ科ガムシ亜科に属する昆虫です。

ガムシ類は外観からゲンゴロウ類と思われがちなんですが、系統的にはゲンゴロウ類とは程遠く、どちらかと言うとエンマムシ類と近縁のグループと言われています。

生息地は、日本各地に広く分布していますが、個体数減少のため一部の県では絶滅危惧種に指定されています。

生息環境は、水田・池・沼・水田脇などで生活している水生昆虫で、夜間になると灯火に飛来する事もあります。

平均体長は約16mm~18mm程の大きさです。

体の特徴としましては、胸部下に後方に向かって一つの尖った突起があるのが特徴です。

 

この突起の部分を獣の牙に例えてガムシ(牙虫)と言われるようになったようです。

付属肢には水かきの役割をする細毛がありますが、よく発達している訳ではないので、泳ぐときはスイスイ泳ぐのではなく体を小刻みに震わせながら早く歩くといった感じです。

 

コガムシは、糸状藻類や水生植物を食べて生活しています。

動物の死骸なども好んで食べるようで、餌が確保出来ないのが続いた時は、草食動物の糞を食べる事もあるようです。

幼虫は完全なる肉食性で、主に小動物や水生の巻貝などを好んで食べているようです。

 

ちなみに、幼虫は二回の脱皮を経てから十分に成長すると上陸して蛹になるようです。

産卵時期に入った雌は、水面の水草の葉などでくるむように繭状の卵嚢を作り、卵嚢の頂部からはマスト状の突起を伸ばして、その中に産卵していきます。

コガムシの平均寿命は、半年から一年とされています。

コガムシとヒメガムシの見分け方

コガムシとヒメガムシは外見がそっくり過ぎて見分けがつきにくいと言われています。

一見すると、色から形から似すぎているので、初めて見る方に取ってはどちらも同じに見えるかと思います…。

 

しかし、よくよく観察してみると明らかに違う所があるんですよ☆

コガムシとヒメガムシを見分けるポイントとしましては、やはりそのサイズです。

 

コガムシと見比べるとヒメガムシの方が一回り小さいサイズなんです。

そして、体の作りもコガムシは全体的にむっくりしていますが、ヒメガムシは少し細長い形をしています。

 

他には生活環境も違い、コガムシは水生昆虫ですが、ヒメガムシは陸生昆虫になります。

一応これらが見分けるポイントなんですが、参考になったでしょうか?

慣れるまでは苦労するかと思いますが、コガムシに見慣れてしまえば直ぐに見分けられると思うので、コガムシをじっくり観察してみて下さいね♪

コガムシについてのまとめ

今回はコガムシについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

コガムシの減少理由を探ってみると、農薬の使用や水田の区画整備による護岸化や灯火の設置等の要因が関係しているようですね。

 

それと、池などでは外来種に捕食される事も減少へ繋がっているんだそうです。

現在は水田での数はかなり減っていて、池で細々と生活しているようです。

コガムシを見てみたい方は、池に探しに行くと良いかもしれませんね!

ライターMISAKI