「サヨリヤドリムシ」って知っていますか?
サヨリヤドリムシは魚の゛サヨリ゛に主に寄生する寄生虫です。
サヨリを食べるときに、サヨリヤドリムシも一緒に食べてしまった場合、どうなってしまうのでしょうか?
サヨリヤドリムシの生態と、サヨリヤドリムシを食べてしまった時にどうなってしまうのかを詳しく、紹介していきたいと思います。
サヨリヤドリムシとは?
「サヨリヤドリムシ」とは、ウオノエ科に属する寄生虫です。
ウオノエ科の寄生虫は、魚の口の中やエラ、体の表面にくっついて体液や血液を吸います。
サヨリヤドリムシは魚の「サヨリ」に寄生します。
約50パーセントの確率で寄生しているといわれています。
サヨリの他に、アジなどにも寄生するそうです。
サヨリヤドリムシの見た目は、ダンゴムシのような形をしています。
スイカの種より少し大きい大きさです。
体全体が白色です。
サヨリという魚
ダツ目サヨリ科の魚がサヨリです。
細長い体をしていて、全長が40センチぐらいになります。
顎が長く突き出しているのが特徴です。
お腹は銀色でキラキラしていて、背中は青緑色です。
サヨリは春~秋にかけて漁獲されます。
サヨリの旬は3~5月です。
サヨリの寿命は2年ぐらいになります。
サヨリは食用として食べられています。
刺身や焼き魚、寿司や天ぷらなど、とっても美味です。
サヨリヤドリムシの寄生
サヨリヤドリムシに魚が寄生されることを、「イローナ症」と呼ぶそうです。
サヨリヤドリムシはサヨリが幼魚の時に、内湾や漁港内で泳いでいる時に口から侵入して、エラに棲みつきます。
サヨリヤドリムシに寄生されたサヨリは、体液を吸われます。
サヨリの成長と共に、サヨリヤドリムシは大きく成長していきます。
サヨリヤドリムシはサヨリが死んだら、サヨリの体から離れていきます。
サヨリを釣った後にバケツに入れておくと、サヨリが死んでしまいますよね。
そうするとサヨリヤドリムシが出てきますよ。
サヨリヤドリムシの繁殖
サヨリヤドリムシは繁殖の仕方が面白いと言われています。
サヨリヤドリムシははじめ、オスメスの区別がありません。
先にサヨリの口に入ったほうがメスになります。
後から入ってきたほうがオスとなり、繁殖活動をします。
サヨリの体で必ず相手と出会えるサヨリヤドリムシは、確実に繁殖することができるのです。
とても効率的な繁殖方法です。
サヨリヤドリムシを食べてしまったら?
サヨリヤドリムシを食べてしまったとしても大丈夫です!
サヨリヤドリムシは人間にとって害はありません。
そしてサヨリヤドリムシは人間に寄生しません。
あえてサヨリヤドリムシを食べる方もいるそうです。
油で揚げて食べると、エビのような味がしておいしいのだそうですよ。
見ためよりも殻が固いのだそうです。
サヨリヤドリムシのバターソテーも美味しいのだそうですよ。
サヨリヤドリムシから甘みが出るんだそうです。
見た目がダンゴムシみたいなので気持ちが悪いですけどね。
とにかく、サヨリヤドリムシを間違って食べてしまっても何の問題もありません。
サヨリにくっついているサヨリヤドリムシを見つけた場合は、取り除いてください。
サヨリヤドリムシを食べてしまったらどうなるのかについてのまとめ
サヨリヤドリムシの生態と、サヨリヤドリムシを食べてしまったらどうなるのかを詳しく調べてきましたが、いかがでしたでしょうか?
サヨリヤドリムシを間違って食べてしまっても、人間に害はありません。
人間に寄生することもありません。
それどころか、あえてサヨリヤドリムシを料理して食べる方もいるそうですよ。
サヨリヤドリムシがサヨリにくっついているのを見かけたら、取り除いて調理しましょう。
(ライター 雲呑)