まるでカーペットのような個性的な模様が特徴のカーペットパイソン。
カーペットパイソンには様々な亜種が存在し、それぞれに模様やカラーリングが異なります。
今回紹介するのは、「コースタルカーペットパイソン」という種類。
一体コースタルカーペットパイソンとはどんなヘビなのか、その生態や飼育について詳しく見ていきましょう。
コースタルカーペットパイソンってどんなヘビ?
コースタルカーペットパイソンは、オーストラリアに生息するカーペットパイソンの一種です。
カーペットパイソンとは印象的な模様が特徴のヘビであり、別名カーペットニシキヘビというだけあって、比較的大型のヘビ。
コースタルカーペットパイソンも全長2m~3m、大きいものでは4mを超えることもあり、カーペット種の中では最大級に大きくなると言われています。
太さもあるので、実際に目の前で見たらかなり威圧感がありそうですね。
体色には個体差や地域差がありますが、基本的には黒、灰、茶、クリーム色などが混ざったまだら模様であり、他のカーペットパイソンに比べると少々地味…。
近頃人気のカーペットパイソン、「ジャガーカーペットパイソン」は、コースタルカーペットパイソンが元になって誕生しています。
じつはこのコースタルカーペットパイソン、他にも「イースタンカーペットパイソン」や「クイーンズランドカーペットパイソン」など様々な呼び名があります。
コースタルカーペットパイソンの生息地は、オーストラリア北東部のクイーンズランド州。
「コースタル」というのは「海岸の」という意味であり、彼らが海岸沿いに生息していることを表しています。
そして最も気になる、「飼育できるのかどうか」について。
基本的には穏やかな性格であり、積極的に人を攻撃するようなことはありません。
また、毒も持っていないので、日本国内でもペットとして飼育することが可能です。
この次では、いよいよコースタルカーペットパイソンの飼育について見ていきましょう!
コースタルカーペットパイソンの飼育について
コースタルカーペットパイソンは、上でも言った通り日本国内での飼育が可能です。
毒などの危険性が無いため許可がなくても飼育でき、しかも許可不要なヘビの中では最も大型になる種の一つということで、とても人気があるのです。
ただし!海外では飼い犬が飲み込まれてしまった事故なども起こっているようなので、他にペットを飼育しているような家には、あまりお勧めできません。
それがクリアできる!という人は、早速コースタルカーペットパイソンの飼育について見ていきましょう。
寿命は?
カーペットパイソンの寿命は、全体的な平均で20年から最長で50年ほど。
かなり長いお付き合いになるので、飼育の際は最後まで面倒を見られるかどうか、よく考えなくてはいけません。
値段は?
模様の美しさによってかなり価格に幅はありますが、安いもので1万円から、高いものでは数万円と言ったところです。
その他にかかる初期費用はケース・暖房設備・その他床材などを合わせて5万円もあれば十分という感じでしょうか。
飼育設備について
まず飼育に必要なのは、大きめの飼育ケース。
これは衣装ケースなどでも代用できます(ただし脱走には注意)。
そして温度を保つためのヒーターやバスキングライトなど。
あまり細かいことは気にしないヘビなので、床材は水苔や土などをお好みで選んでください。
水入れは、ひっくり返したりしないようにしっかりとしたものを用意しましょう。
登り木もあればベストです。
飼育は難しい?
コースタルカーペットパイソンの飼育はそう難しくなく、それが人気の理由の一つでもあります。
気を付けることは温度を25度前後に保つこと(ホットスポットは32度ほど)、きれいな水と適した大きさのマウスを用意すること、そして幼体時はやや高温多湿気味にすることです。
コースタルカーペットパイソンについてのまとめ
「大きくて飼育しやすいヘビが欲しい」という人にうってつけな、コースタルカーペットパイソン。
寿命は長いですし、きちんとお世話をすればきっと最高のパートナーになってくれるはずです。
派手なヘビにはない落ち着いた魅力もありますし、興味がある人は飼育にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
(ライター もんぷち)