イグアナは海外にいる巨大なトカゲというイメージですが日本国内でも飼育することは可能です。
しかしイグアナをペットにするには注意点も数多く存在し気軽に飼育をできるというものではありません。
正しい飼育方法やイグアナの特徴などをまとめていきます。
グリーンイグアナの生態
一般にイグアナと言う時、大抵はグリーンイグアナのことを指しています。
グリーンといっても成長し大人になったグリーンイグアナの体は緑色をしていません。
灰色っぽい、黒っぽい褐色をしています。
しかし子供のときにはグリーンイグアナの名前にふさわしい立派なグリーンの体色をしています。
野生ではメキシコやブラジル、コロンビアなどの熱帯雨林に生息しています。
特に水辺を好みますが、水中よりも近くの木に登っていることが多いです。
泳ぐのが得意なためいつでも水に飛び込んで逃げられるような場所で待機しています。
陸上で襲われたとしても爪や歯で戦い、長い尾で攻撃することもあります。
ペットとしても注目
トカゲの仲間ですが全長が2メートル近くにもなる大型の動物です。
オスの場合頭から背中にかけてクレストと呼ばれるたてがみのような鱗が発達しており迫力もあるためペットとして気に入られることがあります。
飼育をするのは可能ですがグリーンイグアナが生息する野生の環境は日本の環境と大きく異なります。
そのため大掛かりな飼育セットを作る必要があり、大変な作業となってしまいます。
できるだけ熱帯雨林の気候を再現しなくてはいけないので同じ室内にいると人間にとっては過ごしやすいとは言えなくなってしまうでしょう。
残念なことに飼育しきれなくなり捨てられてしまうこともあります。
民家の多い地域で放してしまうと危険も伴います。
それに加えて生態系にも影響が出てくるなどの問題も発生してしまいます。
イグアナによる問題
日本でも流通量が増えたことにより生態系への影響が懸念され要注意外来生物に指定されました。
特定外来生物の場合、明らかに在来種への影響や人間への危害、その他の被害が発生しうる外来種であるとして流通の規制、そして防除を行っている生物を意味します。
要注意外来生物の場合にはこの特定外来生物ほどではなくてもそれに近い生物、問題を起こす可能性を秘めている生物と考えられたときに指定されます。
そのためグリーンイグアナを飼育する場合にはそれ相応の管理をしていなくてはなりません。
具体的な飼育方法
では実際にグリーンイグアナを飼育する場合、どのような環境を整える必要があるのでしょうか。
まずイグアナ自体の体が非常に大きいので広いスペースの確保が必要です。
成長スピードも早いので幼体を購入し、幼体のサイズに合わせたケージに入れているとすぐに窮屈になってしまいます。
大人になると爪なども発達し大きな怪我を負うこともあるので丈夫なケージにすることが大切です。
犬を入れるような、大きく高さもあるケージを用意してあげましょう。
ガラス張りのケースの場合尾でたたき割られることがあるので頑丈なアクリル素材などを使用しているほうが望ましいです。
グリーンイグアナの飼育では特に室温と湿度の調整を忘れてはいけません。
常にエアコンや加湿器を運転させ、昼間は30℃以上、夜でも20℃以上はキープしましょう。
霧吹きなどを使用して湿度を上げても良いでしょう。
食性は草食なので餌として野菜や果物を与えることになりますが、カルシウム剤などを使って栄養管理をしてあげましょう。
日光浴も必須なので紫外線ライトの準備も必要です。
グリーンイグアナの飼育には大掛かりなセットが必要になる
グリーンイグアナの体が大きいためそれだけで大型のケージが必要となります。
その他暖房器具やライトなど、用意する物も多くペットの飼育をしたことがない人にはハードルの高い生物と言えるでしょう。
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