昔ブームを巻き起こした「エリマキトカゲ」をご存知ですか?
CMでエリマキトカゲが起用されて、日本中で大ブームとなりました。
今回はその「エリマキトカゲ」に注目します。
エリマキトカゲの飼育方法について、エリマキトカゲの生態と共に紹介していきたいと思います。
エリマキトカゲとは?
「エリマキトカゲ」とは、オーストラリア北部やパプアニューギニアなどに生息しているトカゲです。
森林の木の上で生活しています。
名前の由来は、エリマキトカゲが威嚇したときに、首の周りの皮膚が首に襟を巻いているように見えることからきています。
エリマキトカゲの生態
エリマキトカゲの体長は全長が60~90センチになります。
体の3分の2がしっぽになります。
首には舌骨で支えられた襞襟状の皮膚があります。
エリマキトカゲは普段、木の上で生活しています。
捕食するときは地表に降りてくることもあります。
地表の上では、後ろ脚の2本で立って歩いたり、走ったりします。
首の周りの皮膚は、威嚇するときに大きく広げますが、求愛するときや日光浴をするときにも大きく広げます。
エリマキトカゲは主に昆虫を食べます。
エリマキトカゲは卵で産まれます。
1回の出産につき4~20個ぐらいの卵を産みます。
卵は80~85日で孵化します。
エリマキトカゲの寿命は基本的に10年とされています。
飼育環境や健康管理ががしっかりとできていれば、20年以上生きることもできるそうです。
エリマキトカゲの性格
エリマキトカゲの性格はとても臆病なんです。
そのため、複数飼育にも向いていません。
人に慣れることも難しく、懐くこともありません。
エリマキトカゲに対して過度なスキンシップは、エリマキトカゲがストレスをためてしまう原因となります。
そして警戒心も強くなっていきます。
エリマキトカゲを飼育するときには、そっと見守ってあげましょうね。
エリマキトカゲの飼育方法
必要なもの
エリマキトカゲの飼育に必要なものは、飼育ケース、木の枝、水苔やヤシガラ、紫外線ライトやバスキングライト、温度計、ヒーターです。
まず、飼育ケースは高さ120センチ以上の大きさがおすすめです。
エリマキトカゲは木の上で生活するので、木の枝は欠かせません。
太くて丈夫でしっかりとした木を選びましょう。
木の枝を組んで、登りやすくレイアウトしてあげましょう。
エリマキトカゲは餌を食べる時などに地上に降りてくるので、床も必要です。
床材に水分を含むものを使うと湿度が保てます。
観賞魚用のエアポンプを使用してもOK。
乾燥防止に効果的です。
水場も作ってあげましょう。
また、ライトの設置は欠かせません。
夜にライトは消して、昼夜のサイクルをつけてあげましょう。
温度と湿度
エリマキトカゲを飼育するには温度管理が重要となります。
バスキングエリアは45度前後、昼間の気温は30度前後、夜間は25度に保ちましょう。
エアコンやヒーターなどで温度調節を行います。
20度を下回ってはいけません。
エリマキトカゲは乾燥にとっても弱いです。
ですので、1日3回霧吹きで保湿してあげましょう。
エリマキトカゲがびっくりするので、霧吹きの水がエリマキトカゲに直接当たらないようにしましょう。
湿度は70パーセントぐらいに保つのが理想です。
餌
エリマキトカゲの餌はコオロギやマウスなどでOKです。
ペットショップに売っている餌で良いですよ。
たまに、ミルワームやキャベツなどを与えてあげても良いです。
エリマキトカゲの飼育方法について まとめ
エリマキトカゲの飼育方法について、エリマキトカゲの生態と共に詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
エリマキトカゲの飼育方法は、温度管理が重要になってきます。
広い飼育ケースや紫外線ライトなども必要です。
エリマキトカゲの生息地である森林に似たような飼育環境を作ってあげると棲み心地が良いようです。
エリマキトカゲは臆病な性格なので、過度に触れずに、鑑賞しながら飼育するのがよさそうです。
(ライター 雲呑)