冬にサンタを運んでくる!?トナカイ。奈良公園にいる鹿とは何か違いはあるのでしょうか?
奈良公園の鹿はサンタを運ぶことはできるのでしょうか!?
今回はトナカイと鹿の違いについて詳しくお話します。
トナカイの特徴
トナカイは哺乳類鯨偶蹄目シカ科トナカイ属の1種。
自然分布はホッキョク圏周辺でアメリカ合衆国、カナダ、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、ロシアでスウェーデンの地域個体群は絶滅しています。
半家畜化された動物で人為的な分布も多いのが特徴です。
主な移入分布域はサウスジョージア、サウスサンドウィッチ諸島、ケルゲレン諸島、プリビロフ諸島、セントマシュー島、アイスランドなど。
体長は120~220㎝、肩高90~150㎝、体重は60~300kgです。
シカ科で唯一雌雄共に角があり、角の用途が繁殖期におけるオスの高僧だけでなく雪を掘ってエサを得る役割もあるため。
オスの角の方がメスよりも大きく、オスは春に角が生え秋から冬にかけて抜け落ち、メスは冬に角が生え春から夏にかけて角が抜け落ちます。
時速80kmで走り、寒冷な環境から身を守るために分厚い体毛を持っています。
毛の内部に空洞があり保温性に優れていて、オスは繁殖期になるとイン東部の毛が長く伸長します。
蹄は大きく接地面が大きいので体重が分散されて雪の上でも沈むことなく歩くことに適応しています。
鼻の色は黒、もしくは白い毛が混じったもので鼻先の部分には毛細血管が集中しているので毛の色が白い場合、赤く見えることがあります。
ツンドラ地帯に生息し、群れを形成して季節によって大規模な移動を行います。
天敵としてはオオカミ、オオヤマネコ、クズリ、ヒグマ等が挙げられ食性は草食性の強い雑食性。
夏は草や葉を食べ、時にレミングや蒸しなどの小動物を食べて冬は角や蹄で雪をかき分けて下に生えた地衣類等を食べます。
4~6月にかけて1回に1匹の幼体を出産します。
鹿の特徴
鹿は鯨偶蹄目シカ科に属する哺乳類の総称でニホンジカ、トナカイ、ヘラジカ等が属していますが日本では主にニホンジカを指します。
日本、中華人民共和国、ロシアに分布し、朝鮮民主主義人民共和国、ベトナムでは絶滅したと考えられ、大韓民国では実際に絶滅が確認されています。
体長はオスが90~190㎝、メスは90~150㎝で体重はオスが50~130kg、メスが25~80kg。
日本では地位変異が大きく、北部個体群は大型に、南部個体群は小型になる傾向があります。
臀部は白い斑紋があり黒く縁どられています。
全身は茶色ですが尻の毛は白く縁が黒くなっていて、夏には胴体に白点が出現し、冬になるとほぼなくなります。
オスは枝分かれした角を持っていて、春先になると落下して新たな角に生え変わります。
常緑広葉樹林や落葉広葉樹林、草原などに生息し、一方で完全に森林から離れることはなく、森林の周辺、森林内に草地が点在する環境を好みます。
積雪地帯では冬季に積雪を避けて季節的な移動を行うこともあり、雌雄別々に群れを形成しますが採食地では合流することもあります。
北海道・本州などの落葉広葉樹林に生息する個体はイネ科の草本、笹類の葉、木の葉、堅果などを季節によって食べ、九州などの常緑広葉樹林に生息する個体は周年木の葉を食べます。
繁殖様式は胎生で9月下旬から11月にかけて交尾を行い繁殖期になるとオスは戦いによって順位を決定します。
トナカイと鹿の違い
トナカイとシカは基本的には同じ仲間なのでよく似ているところが多いのですが、違いは角の生え方です。
シカは基本的にオスのみに角が生えますが、トナカイはシカ科の中でも珍しくオスとメス両方に角が生えます。
先述しましたがメスとオスでは角が生えている期間が違うのでサンタクロースを運んでいるのは実はメスのトナカイということになるのだとか・・・・
(ライター ナオ)