皆さんはマウスとラットの違いが分かりますか?

英単語としての意味では、『ラット(rat)』は汚らしいドブネズミのような印象で、大きいネズミみたいな感じです。

 

一方、『マウス(mouse)』は可愛らしさがありペットとして飼うネズミで、小型のネズミを指します。

日本ではどちらもネズミという認識ですが、英語圏ではラットとマウスは全く別の生き物として認識されているそうです。

今回はそんなマウスとラットの生態や特徴について紹介していきたいと思います!

マウスとラットはどのような実験に使われているのか?

どちらも動物実験に使われる生き物ですが、それぞれに適した実験があるのをご存知でしたか?

まず、ラットは主に薬物の実験に使われていて、栄養学や生理学的研究に役立っています。

マウスは遺伝系や育種系の実験に使われていて、ガンの治療薬の開発に役立っています。

そもそも何故マウスやラットが実験に使われるかと言うと、これらは哺乳類で人間の遺伝情報であるゲノムが似ていたり、人間と遺伝子の数が同じである事から人間に見立てた実験を行えるからなんです!

特にラットはマウスと比べて体が大きいので、人体用に作られた薬を投与しても、実験に耐える事が出来るのです。

マウスとラットの生態と特徴について

マウス

マウスは哺乳類ネズミ目の数科の総称です。

世界に分布するマウスは『ドメスティカス』『ムスクルス』『キャスタネウス』『モロシヌス』の4つのグループに分けられています。

生息地は、世界中のあらゆる場所に広く分布しています。

生活環境は、人家・林・草原・河原・田畑・砂丘など様々な場所で生活しています。

 

体長は種類によって大きく異なってきますが、平均は5㎝~10㎝くらい、中には30㎝以上の大きさのものまでいます。

体の特長としましては、丸い耳と尖った鼻先と長い尻尾を持っていて、一生伸び続けるげっ歯類の特長を持っています。

 

マウスが硬いものをかじるのは、この伸びた前歯削っていて、これを放置したままにすると前歯で口が塞がれて食べ物が口に入らなくなり餓死してしまいます。

繁殖力は旺盛で、一度に産む子供の数も多く繁殖期も1年を通じてあるので、猛スピードで数が増えています。

ラット

ラットは野生のドブネズミを改良して作られた実験用の飼養変種です。

種類数はヤク100種類以上あり、実験動物として国際登録されています。

ラットの元となっているドブネズミの発祥はアジアで、ラットが誕生したのはイギリスと言われています。

生活環境は、河川や湿地や沼地などで生活しています。

体長は約18㎝~30㎝くらいの大きさです。

 

体の特長としましては、カラーバリエーションが豊富にあり、可愛らしい色や模様を持っているのが特徴です。

活動時間は、主に夜で日中は大人しくジッとしている事が多いです。

意外と知能が高く、犬並みの知能はあるとされています。

 

性格は個体によって様々で、クールで冷たい子から甘えたで人懐っこいものまでいます。

食性は肉食傾向が強く、肉や魚を好んで食べますが、飢餓に陥りそうになった場合は穀物や野菜類や葉や花なども食べます。

ラットは実験用に使われるだけでなく、ペットとしても人気の動物です♪

マウスとラットについてのまとめ

今回はマウスとラットについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

マウスとラットがどの様な実験に使われているのか、どの様な成果を残しているのかなど知らない方も結構多いと思うので、今回の記事で少しはお分かり頂けたかと思います☆

 

どうしても実験用動物というイメージが強すぎて、生態まで興味がわかないかも知れませんが、調べてみると面白い生態が隠されているので、皆さんも是非観察してみて下さいね。

ライターMISAKI