モフモフの毛に覆われた姿がなんとも可愛らしい「アルパカ」。

かつてはあまり知名度の高い動物ではありませんでしたが、有名会社のマスコットとして起用されたことなどによって、ブームに火が付きました。

 

今では誰もが一度はその名を聞いたことがある、または姿を見たことがある大人気の動物です。

そこで今回は、そんなアルパカについてもっと知りたい!という人のために、生態などを詳しく見ていきましょう!

そして国内でアルパカが見られる動物園も、いくつか紹介して行こうと思います。

アルパカってどんな動物?

アルパカは、ペルー南部、ボリビア、アルゼンチン北部などの標高3500~5000mの高原地帯原産の動物です。

体長は約2m、体重は50kgほど。

毛がかなりモフモフしているので大きく見えますが、体重はそれほど重くありません。

成人女性一人分ってところでしょうか。

毛を刈った直後は、ビックリするほど細い姿が見られますよ。

 

ぬいぐるみのようなモフモフした見た目から、羊の仲間なのでは?と思われがち。

しかしじつは、羊の仲間ではなく「ラクダ」の仲間なのです。

正式な分類はラクダ科ビクーニャ属。

 

漢字で書くと「羊駱駝」。

羊のような駱駝(ラクダ)という意味です。

確かに毛の感じは羊に似ていますが、顔や体型はラクダ寄りですね。

アルパカは家畜として人工的に品種改良が繰り返されてきており、人間とのつながりは深い生き物です。

そのため、野生では生きていくことができません。

なぜなら、毛を刈らずに放っておくとどんどん伸び続けてしまうから。

 

2年も放置すると、毛は引きずるほどに長くなり、身動きがとりづらいレベルになってしまいます。

しかも彼らの生息地は夏は40度、冬は-20度という寒暖差の激しい場所ですから、寒い冬はまだしも夏には毛のせいで暑さに耐えきれず、体調を崩してしまうのです…。

 

人間とアルパカは、お互いに支え合って生きているんですね。

モフモフの毛は古くから衣類などに利用されてきており、現在でもなめらかな手触りと保温性の高さから、コートやニットなどによく利用されています。

アルパカが見られる動物園

ブームが起きて以降、様々な場所で姿を見ることができるようになりました。

わりと小規模な動物園や牧場でも見られることがありますし、イベントなどの時にやってくる「出張動物園」なんてものでも見る機会はあります。

 

その気になれば、個人で飼育することもできるらしい…。

しかしまぁ個人で飼育なんてするよりも、動物園などに見に行く方がお手軽でいいですよね!

ここでは、アルパカが見られるメジャースポットを紹介したいと思います。

アルパカ牧場 那須ビッグファーム

国内最大規模のアルパカ飼育を行っているところと言えば、この那須ビッグファーム。

ここは1999年に日本で初めてアルパカ飼育を行った牧場でもあり、現在では約400頭というたくさんのアルパカが飼育されています。

 

一緒にお散歩したり写真撮影をしたり、餌やりや触れ合いなどの体験サービスも豊富。

なんと生体の販売も行っているんだとか。

那須どうぶつ王国

那須どうぶつ王国では、「アルパカの丘」でのんびりと過ごすアルパカの姿を見ることができます。

触れ合いや餌やり、写真撮影なども可能。

他の動物もたくさんいて、展示やショーなど1日中楽しむことができます。

八ヶ岳アルパカ牧場

こちらもたくさんのアルパカを見ることができる施設。

那須ビッグファームほどではありませんが、十数頭のアルパカが飼育されています。

 

お散歩、餌やり、触れ合い、写真撮影などをすることができ、さらに珍しい「アルパカショー」も開催されています。

冬の期間(大体12月~3月下旬ごろ)は閉園しているので気を付けましょう。

アルパカについてのまとめ

近年では、アルパカは様々な場所で見られるようになりました。

触れ合いができるところも多いので、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょう。

 

しかし注意点が一つ。

アルパカは威嚇のためにツバを吐きかけてくることがあります。

これがまたビックリするほど臭いので、余計なちょっかいを出したりして威嚇されないように気を付けてくださいね。

(ライター もんぷち)