ハリネズミってかわいいですよね。ハリネズミはネズミの仲間ではありません。

どちらかというとモグラの様な生態の動物だそうです。ハリネズミが見られる動物園はどこでしょうか。

ハリネズミの生態

ハリネズミはヨーロッパ地方などに棲息するヨーロッパのハリネズミと、アフリカ大陸の一部に棲息するアフリカハリネズミ属などに分かれますが、棲息地域が広い哺乳類の一種です。

動物園などで飼育されていているハリネズミは、アフリカハリネズミ属のヨツユビハリネズミである事が多いです。

野生下では草原のようなところに棲息しているようです。ヨツユビハリネズミは後ろ脚の指が4つです。他のハリネズミは四肢に5つの指があるようです。

ハリネズミは単独行動を好み、薄暗くなってから餌を求めて行動します。昆虫やミミズなどをうろうろしながら探します。

 

時には走り回る事さえあるようです。ハリモグラは主に嗅覚を頼りに行動する動物と考えられています。

四肢を地面にぺったりつけて歩くのもハリネズミの特徴のひとつです。ハリネズミはペットとして人気ですが、どちらかというとよく見かける地味な動物として扱われていたようで、生態には不明点が多々あるようです。

考えてみると体に針のようなものがある哺乳類というのは不思議といえば不思議ですね。

ハリネズミのハリや行動について

ハリネズミには針のような体毛があります。驚いたときなどに体を丸め、ハリのあるボールのようになってしまいます。

体の多くを覆う箇所のハリは5000本はあるといわれます。どうやって数えたのでしょうか。

 

このハリは抜けたり生え変わったりする事もあるそうです。ハリネズミのハリはベージュのような色合いで尖っています。

腹部や顔周辺には柔らかめの体毛があります。ハリのような体毛は大人になるにつれ硬くなっていきます。

ハリネズミはグルーミングも自分でします。体毛が針化しているので難しそうですが、ハリネズミの舌は意外にも長く、体を綺麗に掃除するようです。

ハリネズミのハリは、「針」ではなく体毛が硬化したものです。

 

意外といえばハリネズミの鳴き声です。赤ちゃんが泣いているような声で鳴きます。

体毛が針化している動物は、他にげっ歯類のヤマアラシや単孔類のハリモグラなどがいます。

 

ハリネズミは英語ではhedgehogといわれます。

Hedgeというのは庭などにある生垣や柵のようなものを表し、そのあたりの地面によくいる動物という意味でそう呼ばれるようになったともいわれます。

 

実際にハリネズミは柵などにはさまり暫く動けなくなっている事もあるようで、柵によくはさまる理由として餌を探しているハリネズミは鼻を地面につけて餌を探していますが、そういう時は餌の事で頭がいっぱいになり周囲の事は忘れてしまい、うっかりして柵にはさまってしまうようだ、と考えられています。

ハリネズミの誕生と体毛の成長

ハリネズミの妊娠期間は一般に30日~35日程度といわれていますが、妊娠の兆候がやや分かりにくい事もあります。

一度に産まれるハリネズミは2~4匹であることが多く、ハリネズミの母はたいてい熱心に子の世話をしますが、稀にハリネズミのオスが赤ちゃんを食べてしまう事があり、注意が必要です。

 

生後まもないハリネズミはとても小さく、ハリがないように見えます。体内にはいずれハリとなる体毛が埋もれている状態だそうです。

順調であれば生まれた翌日くらいから体毛が生え始め、1週間もするとハリのある小さいハリネズミになります。

 

2、3ヶ月ほどで大人のハリネズミと同じくらいの大きさに成長します。

体長はだいたい23cm~27cmほどの事が多いようですが、種類により幅があります。

野生下でのハリネズミの寿命は4年~6年といわれます。

ハリネズミが見られる動物園(関東)

上野動物公園

上野動物園の西館の地下にある「小獣館」でヨツユビハリネズミが飼育されています。

上野動物園は敷地面積が広く、一度に回ろうとするとけっこう大変ですから、ぜひ見たい動物を決めて行動すると良いでしょうね。

ハリネズミが見られる動物園(関西)

京都市動物園

食虫目ハリネズミ科のヨツユビハリネズミが飼育されています。

この「食虫目」はモグラの仲間、のような意味で「モグラ目」とされる事もあります。京都市動物園は日本で2番目に開館した動物園だそうです。

ハリネズミが見られる動物園

ハリネズミはわりと変わった動物です。

ハリネズミが見られる主な動物園は上野動物園、京都動物園などです。

お近くの動物園でハリモグラの行動をよく見てみてはいかがでしょうか。

(ライター:おもち)