食卓に欠かせない葉物野菜と言えば、「キャベツ」ですね。
生で良し、炒めて良し、煮て良しと、様々な料理に大活躍する野菜です。
ほぼ一年中スーパーなどで購入することが可能ですが、最もおいしいキャベツの旬の季節とは、いつなのでしょうか?
「旬のものは甘くて瑞々しい」と言いますから、ぜひその状態のものを食べてみたいですよね!
そこで今回は、キャベツが美味しく食べられる旬の季節について、見ていきましょう。
キャベツの旬の季節っていつ頃?
キャベツは日本で生産されている野菜の中でもベスト3に入るほど、たくさん消費されている野菜です。
そのため多くの品種が出回っており、それぞれに旬の季節も若干異なるのですが…。
最も旬だと言われているのは、一般的に「冬」と「春」です。
まず、最も多く出回っているのは「寒玉」と呼ばれる11月~2月頃にかけて旬を迎えるキャベツ。
やや平べったい楕円形で、葉がギッシリと詰まっているのが特徴です。
葉は硬めで生食の場合は甘みも少ないですが、火を通すことで甘みが増して食べ応えも抜群。
水分が少ない分、炒め物がベチャついたり煮崩れたりすることもないので、煮込み料理やや汁物、炒め物など、火を通す料理に向いています。
次に、春になるとよく出回るのが「春キャベツ」ですね。
冬に採れるものと同じ品種だと思っている人も多いようですが、全く別の品種です。
こちらは3月~5月頃にかけてが旬の季節。
形はほぼ球状で、葉はふんわりと重なっているのが特徴です。
柔らかく、そのままでも甘みがあるので、サラダや漬物など生で食べる料理向きです。
炒め物だとべチャッとしてしまったり、火を通しすぎるとグズグズになってしまうこともあるので、加熱調理の場合は短時間でサッと火を通すようにしましょう。
また、春と冬以外に「夏」に旬を迎えるキャベツも。
いわゆる「高原キャベツ」と呼ばれるもので、気温の低い高原で育てることで、夏に最もおいしい旬を迎えることができるのです。
味や性質の特徴としては、寒玉と春玉の中間といったところ。
このようにキャベツの旬は年に3回あり、しかも品種によっても旬は若干異なりますから、ほぼ一年中美味しいキャベツを食べることができるというわけです。
美味しいキャベツの見分け方
キャベツをもっと美味しく食べるためには、より美味しいものを見極める知識を持っておかなければなりません。
同じ時期、同じ産地でも、やはり個々に味の差はありますからね。
ここからは、美味しいキャベツの見分け方についてご紹介します。
葉の厚さ、つや、色
一玉丸ごとの場合でもカットされたものの場合でもチェックできるのは、葉の厚さ・つや・色です。
外側の葉がより厚くハリとつやがあり、緑色が濃いものを選びましょう。
葉の薄いものやつやがないもの、そして色の薄いものは、栄養状態が良くなかったり、古いものだったりします。
重さ
どの季節のキャベツにも言えることですが、同じくらいの大きさならば、よりずっしりと重いものを選びましょう。
瑞々しく新鮮で、育ちすぎていない証拠です。
芯の状態
キャベツはまず芯から傷んでいきます。
カットされた状態のものは芯をチェックし、茶色く変色し始めているものは古い証拠です。
また、芯の長さが全体の3分の1、長くても2分の1以下のものを選ぶのがおすすめ。
芯が長いものは、成長しすぎて栄養分が失われている場合があります。
また、芯の長さだけではなく、太さでも判断は可能。
目安としては500円玉くらいの直径がベストだと言われており、それより大きい場合は成長しすぎていて苦みがあることも。
巻きの硬さ、柔らかさ
冬のキャベツはより硬くギッシリと葉が詰まっているものを選びましょう。
逆に、春キャベツは葉がよりふんわりと柔らかく巻いているものが美味しいとされています。
この点については冬と春で見分け方が逆になるので、正しく覚えておきましょう。
キャベツの旬についてのまとめ
キャベツはほぼ一年中手に入るし、どの季節でも美味しく食べられる野菜です。
しかし、品種によって最も美味しい季節や食べ方は異なるので、その違いをしっかりと覚えておきましょう。
せっかくの旬でも、調理方法を誤ったために美味しくない…なんてことになったらもったいないですからね。
(ライター もんぷち)