「水芭蕉」って知っていますか?

白い品のある大人の女性のような花を、水面に咲かせる水芭蕉。

 

そんな水芭蕉の季節はいつ頃なのでしょうか?

水芭蕉の特徴と、水芭蕉の季節について詳しく調べていきたいと思います。

水芭蕉とは?

「水芭蕉(ミズバショウ)」とは、サトイモ科ミズバショウ属の多年草です。

水芭蕉は日本では、北海道と中部地方以北の本州の日本海側に分布していて、外国ではシベリア東部、サハリン、カムチャツカ半島、千島列島に分布しています。

山地の湿原や林下の湿地に生育しています。

「水芭蕉」という名前は、葉っぱの形が”芭蕉(バショウ)”の葉に似ていて、水辺に生えることが由来です。

 

水芭蕉の学名「Lysichitio(リシチトン)」は、ギリシャ語で「lysisl(分離)」と「chiton(衣服)」がくっ付いたものです。

水芭蕉の花を覆っている周りの部分が、洋服のように離れているように見えるからだそうです。

 

そして、学名の種小名は「カムチャツカ半島」に由来しています。

水芭蕉の花言葉は「美しい思い出」です。

水芭蕉の特徴

水芭蕉は純白の花を咲かせるといわれています。

水芭蕉の花は実は”仏炎苞(ぶつえんほう)”と呼ばれる苞です。

 

苞は葉っぱの形が変化したものなので、実際は純白の部分は花ではないのです。

水芭蕉の本当の花は、中央にある円柱の部分にあります。

そこにたくさん小さな花が集まっているのです。

 

苞は長さ80センチ、幅30センチまで大きくなります。

水芭蕉は種から花が咲くまでに3年以上かかるそうです。

水芭蕉の葉っぱは長楕円形で、黄緑色です。

水芭蕉の季節はいつ頃?

水芭蕉の季節は「春~夏」です。

水芭蕉は生育地で開花時期や見ごろの時期が変わります。

水芭蕉の花は低地では4~5月に、高地では5~7月に開花します。

箱根の仙石原の水芭蕉は、4月上旬頃に咲きます。

標高の高い尾瀬では、水芭蕉は6月上旬頃に咲きます。

水芭蕉の利用

水芭蕉の葉の汁にはシュウ酸カルシウムが含まれているので、人間の肌に付くと痒みや水ぶくれなどの皮膚炎を起こします。

また、水芭蕉の根茎にはアルカロイドが含まれているので、食べてしまうと吐き気や脈拍の低下を起こします。

 

酷い場合には、呼吸困難や心臓麻痺を引き起こす危険があるので、注意しましょう。

ツキノワグマはミズバショウの花や葉を食べますが、これはや嘔吐、下剤として食べています。

ツキノワグマが食べているからといって、人間は食べてはいけません。

水芭蕉の名所

尾瀬ヶ原と尾瀬沼

水芭蕉の名所といえば尾瀬です。

尾瀬ヶ原で標高1.400メートルで、尾瀬沼は標高1.660メートルになります。

 

水芭蕉の見ごろは毎年、6月初旬です。

尾瀬の水芭蕉は900種類になります。

尾瀬ヶ原も尾瀬沼も木道が整備されているのでハイキングが楽しめますが、尾瀬は山岳地帯なので、十分な装備で行きましょう。

〒378-0411群馬県利根郡片品村戸倉(尾瀬国立公園内)

奥裾花自然園

奥裾花自然園は裾花川の奥にある、標高1200メートルの自然園です。

81万本ぐらいの水芭蕉の大群落があります。

 

奥裾花自然園は水芭蕉が本州最大規模になります。

毎年ゴールデンウイークの後に見ごろを迎えます。

2~3時間ぐらいのハイキングが楽しめますよ。

 

〒381-4302長野県長野市鬼無里日影

026-256-2211

水芭蕉の季節はいつ頃なのか まとめ

水芭蕉の特徴と、水芭蕉の季節はいつ頃なのかについて詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

水芭蕉の季節は「春~夏」です。

 

水芭蕉の花は低地では4~5月に、高地では5~7月に開花します。

水芭蕉の生育地で開花時期や見ごろの時期が変わります。

今年の春夏は、綺麗な水芭蕉を見に出かけてみませんか?

(ライター 雲呑)