一面紫の絨毯が広がるかのようなラベンダー畑。

皆さんも一度はどこかで目にしたことのある光景ではないでしょうか?

オイルや芳香剤としても人気のあるらべんたーについて詳しくお話します。

ラベンダーの特徴

ラベンダーはシソ科ラヴェンドラ属に分類される半木本性植物の総称です。

半木本性植物で低木のような草本、小敵僕、亜小低木で多年生のものとそうでないものがあります。

ヨーロッパ南部を中心に39種類が知られ、高さは2m以下です。

原産地は地中海沿岸やインド、カナリア諸島、北アフリカ、中東など。

日本へは江戸文政期の洋薬物書に詳しい記載があり、幕末期には精油が輸入されていたと考えられています。

 

現在北海道富良野のラベンダー畑が全国で有名です。

揮発性の油を多く含んでいるので、草食動物はほとんどラベンダーを食べることはありませんが、芳香にハチが引き寄せられてくることがあり、夏の暑さで自然発火する場合もあります。

しかし、野火が起こった後には再び発芽する性質もあります。

ラベンダーの花の季節

ラベンダーの花は春に紫や白、ピンク色等々様々な種類があります。

中でも紫色の花が最もポピュラーで、多くの種類は花、葉、茎が細かい毛でおおわれていて、その間に精油を出す腺があるのが特徴です。

ラベンダーの種類

多くの品種群があるラベンダーですが、中でもイングリッシュラベンダーは香りと美しさの点で際立っています。

 

また、イングリッシュラベンダーとスパイクラベンダーの交雑種をラバンディンと呼びますが、この系統は比較的暑さに強い性質を持ち、花も香りも優れているので暖地で楽しむには最適です。

ラバンディングロッソはラバンディンの品種で香りもよく花も美しい品種です。生育旺盛で花土が良く、樹高も80㎝で株幅は1mほどのこんもりとした形の大株になります。

他にも薄紫色の苞がリボンのようになっているフレンチラベンダーや暖地であれば冬でも開花する四季咲き性のデンタータラベンダーなどもあります。

フレンチラベンダーキューレッドはフレンチラベンダーの1品種で赤味を帯びた紫色の花です。コンパクトにまとまっているのでコンテナ植えなどに合います。

ラベンダーの育て方

ラベンダーの植え付けは3~4月、または10月に行います。

庭植えの場合は水はけを良くするために深く耕すとともに高上にし、鉢植えの場合は大きすぎる鉢を用いると加湿になるので5~6号鉢程度の大きさのものに植え付けるようにします。

植えつけの時には元妃として緩効性化成肥料を施し、庭植えの場合は春の芽が伸びる頃、鉢植えの場合は夏と冬以外の生育旺盛な時期に緩効性化成肥料を追肥として施します。

陽当たりと風通しの良い場所で育てます。

 

特に高温多湿に弱い系統を庭植えする場合は西日の当たらないところを選び、土壌改良をして水はけを良くして植えつけるようにします。

パーライトまたは日向土小粒などを1~2割程混合すると良いでしょう。また、酸性土壌を嫌う性質があるので苦土石灰やもみ殻燻炭などを加えます。

 

朝、用土が乾いていたらたっぷりと水やりをします。葉が少し柔らかく垂れ下がってきた頃が水やりのタイミングで夏は加湿にしないように注意しますが、開花中はひどく水切れを刺せないようにします。

 

鉢植えの場合は長雨が続く時には軒下などへ移動させましょう。

病害虫の被害はほとんど見られませんが、4~5月にかけてはアブラムシとハダニがつくことがあります。

適用のある殺虫剤で駆除することをおすすめします。

 

花を利用する場合は二分咲きから満開時に花穂を切り取るようにします。また株の消耗を避けるためにも早めの花の刈り取りが必要です。

大株になると枝が込み合い、病気の原因にもなりかねないので中の苞の込み合て散る枝を間引くようにし、地際近くの垂れている枝を整理して風通しを良くしましょう。

(ライター ナオ)