「水仙」という花を知っていますか?

水墨画などの絵にもよく描かれる花です。

 

そんな水仙の季節はいつ頃なのでしょうか?

水仙の特徴と、水仙の季節はいつ頃なのかについて詳しく調べていきたいと思います。

水仙とは?

水仙(スイセン)」とは、ヒガンバナ科スイセン属の球根植物です。

イギリスの国花であり、日本では福井県の県花です。

水仙は1万種類以上あり、原種は30種類ぐらいです。

水仙の原産地は北アフリカ、スペイン、ポルトガルなどです。

水仙は地中海沿岸→中国→日本へと伝わってきました。

 

日本の本州以南の暖かい海岸近くで日本水仙は野生化しています。

水仙は育てることができます。

とても簡単です。

 

小学生の時などに授業で育てた方もいるかもしれません。

水仙の大きさは種類によって変わりますが、草丈が15~50センチです。

茎と細長い葉があります。

 

花びらは3枚で、花びらによく似た3枚のがくがあります。

花の中心には、ラッパのような形の副花冠があります。

水仙の花は黄色や白色が一般的ですが、種類によってはピンクやオレンジ色の花を咲かせる水仙もあります。

水仙の名前の由来

水仙という名前は中国の古典「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」に由来するのだそうです。

天仙とは、白日昇天して天界に住む仙人ことです。

 

地仙とは、天には行かずに名山で修行中の仙人のことです。

ということは、水場で修行している仙人もしくは、水に住む仙人のことが水仙ということなのかもしれませんね。

また、水仙の学名は”Narcissus(ナルシサス)”です。

 

ギリシャ神話に登場するナルキッソスという美少年が由来なのだそうです。

ナルキッソスはとても美しく、周囲の女性を虜にしていました。

ですが、ナルキッソスは傲慢な性格で、自ら誰かを愛すことはありませんでした。

 

その態度に怒った女神が呪いをかけました。

水辺でうつむきながら咲く水仙の花にナルキッソスが変わったということです。

水仙の花言葉は「うぬぼれ、自己愛」です。

 

この花言葉もナルキッソスが関係しています。

白い水仙は「尊敬、神秘」

黄色の水仙は「私の許へ戻って、もう一度愛に応えて」

 

ラッパ水仙は「報われぬ恋、持って生まれた素質、尊敬」

房咲き水仙は「思い出、記念、自尊」

八重咲き水仙は「田園の幸福」

水仙の季節はいつ頃?

水仙の季節は「冬」です。

季語も冬となっています。

水仙の別名は「雪中花(セッチュウカ)」なので、雪の中の花ということがわかります。

水仙は冬から春にかけて咲きます。

開花時期は品種によって変わってきます。

 

日本水仙、房咲き水仙などは12~2月。

ミニ水仙、大輪の品種などは3月上旬。

ラッパ水仙、西洋水仙、口紅水仙などは3~4月。

水仙の毒性

水仙の球根には毒があります。

毒の成分は、リコリンやシュウ酸カルシウムなどです。

水仙の毒の症状は嘔吐です。

 

酷い場合には、食中毒症状と接触性皮膚炎症状を起こします。

また、水仙の葉っぱにも毒があります。

 

ニラと似ているので、間違えて食して食中毒になる例が時々あります。

水仙を植える時は、他の野菜と間違えないように注意しましょう。

水仙の季節はいつ頃なのかについて まとめ

水仙の特徴と、水仙の季節はいつ頃なのかについて詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

水仙の季節は「冬」です。

 

水仙は春の訪れを教えてくれる花です。

小ぶりな花ですが、独特の品があって凛としています。

 

また、たくさんの種類があるので、色々なカラーを楽しめます。

水仙は球根から育てることもできて簡単なので、ガーデニングを楽しんでみてはいかがですか?

(ライター 雲呑)