皆さんはマムシやヤマカガシというヘビを知っていますか?
毒を持っているヘビと言えばマムシが有名ですが、ヤマカガシというヘビも毒を持っているんです。
どちらも毒の強さが半端ではなく、最悪命を落とす事もあるので恐れられています。
危険度は国内でトップクラスに入るのではないでしょうか。
今回はそんなマムシとヤマカガシの生態と特徴、そして毒の強さや成分について紹介していきたいと思います。
マムシとヤマカガシってどんなヘビ?~生態と特徴について~
【マムシ】
マムシの生態は、有鱗目クサリヘビ科マムシ属に分類されるヘビです。
生息地は、南西諸島を除く北海道から九州まで各地に広く分布しています。
生活環境は、水辺で生活するものもいれば、土手や山の中や森林などで生活しているものもいます。
都心部ではあまり見かける事はありませんが、田舎では良く見かけますね。
平均体長は40㎝~100㎝です。
体の特長としましては、全体的にやや太く褐色の地色に黒い縁取りのある暗色の銭形紋が並んでいるのが特徴です。
頭部は三角形で頸部は細く鼻孔と眼の間には大きな頬窩があり、上顎に1対の管状の毒牙をもっています。
基本的に夜行性で日中はじっと大人しくしている事が多いです。
餌となるものは、ヤモリ・アマガエル・ネズミ・トカゲなどです。
マムシは夏に交尾し翌年の8月~10月に産卵します。
1回に産む卵の数は約5個~15個で、2~3年に1度産卵します。
【ヤマカガシ】
ヤマカガシの生態は、有鱗目ナミヘビ科ヤマカガシ属に分類されるヘビです。
ヤマカガシは日本固有種で、生息地は本州・四国・九州・佐渡島・隠岐島・壱岐島・五島列島・屋久島・種子島などに分布しています。
生活環境は、平地・標高の低い山地・水辺・水田地帯・湿地で生活しています。
平均体長は70㎝~150㎝です。
体の特長としましては、全体的に太く、体の色は地域によって変わってきますが褐色の地に赤色と黒色と黄色の斑紋が交互に並んでいるのが特徴です。
頸部背面には黄色の帯があり、幼体でより鮮やかで成長するにつれてくすみが出てきます。
基本的に朝から夕方にかけて活発に行動しており、夜間に姿を見せる事はほとんどありません。
餌となるものは主にネズミを食べていますが、他にもカエル・オタマジャクシ・小魚・ニホンカナヘビ・ドジョウ類なども食べるとされています。
ヤマカガシは10月~11月にかけて交尾を行いますが、その期間の間に交尾が出来なかったものは冬を越した後の4月~5月に行います。
産卵時期は夏の6月~8月にかけて行われ、一度の産卵で20個~30個の卵を産みます。
マムシとヤマカガシの毒について
マムシが持つ毒の成分は、ブラジキニンを遊離する酵素・ホスホリパーゼA2・トロンビン様酵素・アリルアシターゼ・エンドペプチダーゼ・出血因子です。
ヤマカガシの毒の成分は、マムシが持つ毒の3倍、沖縄のハブの10倍と言われています。
もし人間が噛まれるとどのような症状を引き起こすかと言うと、脳出血や急性腎不全になる場合があります。
年間3000人もの人がこれらの毒ヘビに噛まれていて、そのうち5人~10人は命を落としています。
噛まれると激しい痛みや出血や傷付近が腫れてきます。
自力で治そうとせず必ず病院に行って治療してもらいましょう。
目安としては、噛まれてから6時間以内に治療するのが良いとされています。
マムシとヤマカガシについてのまとめ
今回はマムシとヤマカガシについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
アウトドア好きの方はもちろんのこと、家の付近で毒ヘビの目撃情報がある場合は気を付けて下さいね。
毒ヘビ退治のアイテムも販売されているので、それらを使うのも良いでしょう。
ライターMISAKI