皆さんは野生の蛇にどんなイメージを持っていますか?
通常地を這っていたり、木の上などにいる事が多いイメージがあると思います。
水の中にいる姿はあまり見ませんが泳ぐのは得意なのでしょうか?
今回は蛇の生態や特徴、そして泳ぎが得意なのかどうかについて紹介していきたいと思います。
蛇の進化
蛇が現在の様に手足が無くなり地を這う生き物に進化した過程は未だ謎が多いとされています。
ある一説としては、爬虫類が全盛だった中生代白亜紀に一部の弱いトカゲ類は餌を捕獲する事が中々出来なかったそうです。
そこで彼らは地上での捕獲を諦めて、土の中の生き物を狙う事にしました。
しかし、地中の生き物を捕まえる為には手足が邪魔なので、手足を退化させて胴体を細長くしたと考えられています。
手足が無くなった事によって運動能力が低下するなどの問題が出てきそうに思えますが、彼らは手足が無くなった変わりに細長い全身を利用する事で、むしろ行動範囲が広がり様々な足場を利用できるようになりました。
彼らは体型を変えるとともに、体の仕組みそのものも進化させてきました。
まず体に合わせて内臓も細長くなり、2つの肺のうち左肺は退化していて原始的な蛇ほど右肺が大きい傾向にあると言われています。
生態と特徴
蛇の生態は、爬虫綱有鱗目ヘビ亜目に分類される爬虫類の総称です。
彼らは変温動物なので、哺乳動物のように体温調整は出来ません。
なので、活動できる体温は外界の温度に左右され、温度の低い冬季には冬眠するようになっています。
逆に熱帯地方のヘビは熱を避けるために夏眠する場合もあるとされています。
蛇の体の鱗は1枚の皮膚のヒダで出来ています。
脱皮の時期は種類や環境によって異なってきますが、通常年に2~3回周期的に行います。
食性については一般的に生きた動物を食べていて、よく挙げられるのがカエルやネズミです。
他には、鳥類や小魚やドジョウなども好んで食べているようです。
蛇は視界が狭く視力もあまり良く無いので、獲物を捕らえる時は地面から伝わる振動音を皮膚で感じて獲物の位置を察知しています。
彼らのみが持つ特徴としては、蛇の第6感器官で目と鼻孔の間にある一対のピット器官というものがあります。
この器官には多くの神経、毛細血管が集まっていてわずかな熱を感じ取る事が出来ます。
実験をしたところ、蛇の目を覆って熱を持った電球などを近づけると噛みつきますが、熱の無いものを近づけても何も反応しなかったそうです。
ピット器官は生きた温血動物を餌とし、獲物を確実に一撃で倒すために発達した器官とされています。
蛇は泳ぐことが出来るのか?~蛇の雑学~
結論から言いますと、蛇は泳ぐことが出来ます。
意外ですが泳ぎは得意な分野なようで、泳ぎも非常に上手なんだそうです。
ただ、蛇は肺呼吸をしている生き物なので長い間水の中に潜ったりする事は出来ません。
よく観察してみると、しっかり鼻の先を出して泳いでる事が分かります。
しかし、ウミヘビに限っては水中で生活できるように体が進化しているので水中で生きる事が出来ます。
泳ぎも得意で潜る事も出来ますが、陸の上で生活する事は出来ません。
ウミヘビが陸の上に上がってしまうと身動きが取れなくなり命を落としてしまいます。
でも面白い事に、陸の上で生活する蛇も水中の中で生活する蛇も体の構造は同じなんだそうです。
蛇についてのまとめ
今回は蛇について紹介しましたが如何でしたでしょうか?
蛇は生態・特徴・進化の過程などを調べるのも面白いですが、蛇にまつわる神話などもいくつかあるので、興味がある方はそちらも調べてみて下さいね♪
ライターMISAKI