皆さんはオタマジャクシを見たことがありますか?
オタマジャクシは蛙の子供で、田植えの時期などに良く見られます。
別名「かとのひも」た「はなきんぽうげ」などと言われたりもします。
今回はそんなオタマジャクシの生態や特徴、そして何を餌にしているのかについて紹介していきたいと思います。
オタマジャクシってどんな生き物?~生態と特徴について~
オタマジャクシの生態は、蛙の幼生の総称です。
私たちがよく見かけるのは二ホンアマガエルのオタマジャクシです。
二ホンアマガエルのオタマジャクシは4月~6月頃に発生し、田んぼや浅瀬などで見られます。
平均体長は5㎝程の大きさで、体の色は茶色で尾っぽの部分が幅広くなっているのが特徴です。
体の特長としましては、左右の目が離れてついていて、背中には黒い点のような模様があるのが特徴です。
成長速度も速く、約1ヵ月程でカエルへと成長していきます。
一方、二ホンアカガエルとヤマアカガエルのオタマジャクシは見分けが難しく間違えられやすいと言われています。
どちらも生息場所は二ホンアマガエルと同じで、発生時期もほとんど同じです。
大きさは二ホンアマガエルより若干小さい4㎝程の大きさで、体の色は黒っぽくパッと見た感じはそっくりです。
ただ体の特徴としましては、よく見ると背中の真ん中に黒い点が左右に一つづつあるのが特徴です。
二ホンアカガエルとヤマアカガエルの決定的な違いは、この背中の黒い点があるか無いかだと思います。
でも、よく見なければ分からないので見分けるのはかなり困難です…。
またヤマアカガエルの方が両目の間隔が広いという説もあります。
オタマジャクシの飼育方法
オタマジャクシを飼育する際に準備するものは、フタ付きのケースを用意するだけです。
何故フタ付きが良いかというと、オタマジャクシが成長してカエルになったときにケースから飛び出て行かない為です。
ケースの中には、流木や石や砂などを使って変態の時期が来た時の為に陸場を作っておいてあげましょう。
オタマジャクシは飼育時の水温によりますが、平均で2ヵ月くらいで変態が起こると言われています。
後ろ足が生えて前足が生えるまでの期間は約一週間、前足が生えてから2日程で尻尾を吸収していき上陸の準備が始まります。
尻尾がなくなるとオタマジャクシは水中で溺れてしまうので、必ず陸場は必要になります。
そこからカエルになるまではあっという間なので、貴重な瞬間を見逃さないようにしましょう!
オタマジャクシの餌
オタマジャクシの食性は雑食性で、水中のコケ・ミジンコ・生き物の死骸・落ち葉などの有機物を好んで食べています。
しかし飼育下で育てる場合はこれらの食事を与えるのは難しいので、煮干し・ゆで卵・茹でたほうれん草・焼き魚の骨・鰹節などを与えると良いそうですよ☆
他にも、フレーク状の金魚の餌やプレコフードなど配合飼料なども与えて大丈夫だそうです。
逆に絶対に与えてはならないものは、油っこいものや生野菜や肉類です。
オタマジャクシの時期にどれだけ栄養をつけたかによって、変態後の成長にも大きな影響が出るので、しっかり栄養バランスを考えながら与えるように気を付けましょう。
ちなみに餌の量や栄養バランスが完璧であっても、時々共食いが起こる場合もあるので、飼育する際は単体で育てる事をオススメします。
そして、餌を与えた後に食べ残しがある場合は水質管理の為にもこまめに取り除くようにしましょう。
オタマジャクシについてのまとめ
今回はオタマジャクシについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
オタマジャクシの飼育は慣れるまで難しいと感じるかもしれませんが、慣れると意外と簡単なので興味がある方はチャレンジしてみましょう♪
ライターMISAKI