皆さんはカミキリムシという生き物をご存知でしょうか?
女性の方は気持ち悪いと思われる方も多いと思いますが、男性にはカブトムシやクワガタに次いでカッコいい虫として人気なんだそうです☆
特徴的な見た目をしていてカラーバリエーションも豊富なので確かに見ていて飽きないですね。
そんなカミキリムシですが飛ぶことは出来るのでしょうか?
今回はカミキリムシの生態や特徴、そして飛ぶことは出来るのかどうかについて紹介していきたいと思います。
カミキリムシってどんな生き物なの?~生態と特長について~
カミキリムシの生態は、コウチュウ目・カミキリムシ科に分類される甲虫の総称です。
世界中に約2万種類以上のカミキリムシが生息していると言われています。
生息地は、海外では台湾・朝鮮半島・済州島・中国・インドネシア半島・アッサムなどで、国内では本州・佐渡・隠岐・四国・九州・対馬・壱岐・奄美諸島などに多く生息しています。
生活環境は、普通平地から低山地の針葉樹林によく姿を現します。
平均体長は約5mm程の大きさですが、150mmを超える巨大種なども存在します。
体の特徴としましては、小型なものから大型のものまで種類によって様々で、体つきは細長くやや扁平または円筒状の形をしています。
良く発達した口器を持っていて、大腮は協力で複眼は大きいのが特徴です。
触角は単純または鋸歯状で、毛束や毛のある種もいて長さは体長以下のものから体長の2倍以上のものまで幅広いです。
普通11節からなっていて、前胸は中胸より狭いか同幅で棘やコブを持つものがいます。
中胸背板にやすり状の発音板があり、前胸背後緑下面とこすり合わせてキイキイと鳴きます。
活動時間は夜行性と昼行性に分かれていて、ほとんどの種は活発ではないですが日中活動するものは活発なものが多いです。
種類によっては擬態を得意とするものもいて、ハチなどに化けるものがいます。
食性はほとんどのものが草食性で、花の樹液をなどを餌にして生活しています。
カミキリムシの天敵は多く、哺乳類・爬虫類・両生類・鳥類・昆虫類・菌類などが挙げられています。
カミキリムシは害虫としてもよく知られていて、果樹の枝などに繁殖しては枝の樹皮や実などを食い荒らしてしまいます。
果樹の根元に大あごで穴を開けて卵を産みつけて、産まれた幼虫も生木を食べて育つので、これが原因で木が枯れてしまう事もしばしばあるんだそうです。
カミキリムシの平均寿命は1ヵ月~4ヵ月とされています。
カミキリムシって飛ぶことが出来るのか?~カミキリムシの雑学~
結論から言いますと、カミキリムシは飛びます。
中国ではカミキリムシの事を「天牛(てんぎゅう)」と呼ぶ事もあり、長い触角を伸ばして飛ぶ姿から「天を飛ぶ牛」と表現したと言われる事もあるんだそうです。
日本に生息するカミキリムシは海外の物に比べて比較的小さいので天を飛ぶ牛という表現は大袈裟に聞こえるかも知れませんが、「タイタン・ビート」というカミキリムシを見ればその表現も納得出来ます。
タイタン・ビートは世界最大のカミキリムシと言われていて、体長は最大で20㎝まで成長するんです!
ただいるだけでその存在感はもの凄いのですが、羽を広げて飛ぶとハトよりも大きくなる事から恐怖心まで覚えるくらいです。
普通の人なら写真で見るだけでも鳥肌ものですが、昆虫コレクターの中ではタイタン・ビートに魅了されて標本が5万円という価格で取引されているようです。
カミキリムシについてのまとめ
今回はカミキリムシについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
日本で見たこともないカミキリムシが世界には沢山存在するので、興味がある方は調べてみて下さいね。
ライターMISAKI