皆さんはアブラムシという生き物をご存知でしょうか?

園芸やガーデニングをしている方にとっては最大の天敵と言われています。

 

大量に葉に寄生して植物の栄養を吸い取り、さらにすす病などの病気を誘発する厄介な虫です。

今回はそんなアブラムシの生態や特徴、そして梅のアブラムシ対策について紹介していきたいと思います。

アブラムシってどんな生き物?~生態と特長について~

アブラムシの生態は、カメムシ目のアブラムシ上科に属する昆虫の総称です。

世界には4000種のアブラムシが存在していて、そのうち日本には約700種のアブラムシが生息していると言われています。

別名「アリマキ」と呼ばれる事もあります。

生息地は、日本全国あらゆる場所に広く分布していますが、主に北海道や東北の方に多く生息しています。

生活環境は、草花・野菜・花木・庭木・果樹など多くの植物に寄生して生活しています。

平均体長は2mm~4mm程の大きさです。

 

体の特長としましては、体の色は濃緑・淡緑・赤色・黒色・茶色・黄色など様々です。

有翅型と無翅型があり、体形も個体や種類によって様々です。

通常体は小型で、軟弱で短太。頭部は小さく触角は細長く3~6節からなっていて、複眼は3個以上の個眼群から成っています。

 

腹部は大きく、腹端に近い背面に1対の角状管があります。

アブラムシが好む色というものがあって、空中飛行するアブラムシは色によって着地判断をすると言われています。

最も好むとされている色は「鮮やかな黄色」や「黄緑色」や「オレンジ色」とされています。

 

なので寄生対象になりやすいのは、新しい葉・ウリ類・トマトの花などが挙げられています。

アブラムシの繁殖力はかなり強いと言われていて、短期間にものすごい勢いで増殖するんだそうです。

生まれてから1週間ほどで子を産むようになり、1ヵ月程産卵をし続けるんだとか。

 

サイクルとしては、春に孵化したアブラムシは夏にかけて翅を持った子を生み子供たちは好みの植物を求めてそれぞれ飛び立っていきます。

秋になると、アブラムシは冬支度にかかり、寒い地方にいるアブラムシは卵を産むためにオスを産むようになります。

 

冬になると、寒い地方では樹木の芽基部に産みつけられた卵のまま冬を越します。

暖かい地方ではメスの成虫のまま冬を越し、その中間気温の地方では両方の越冬形態になります。

アブラムシの成虫の平均寿命は約40日とされています。

梅のアブラムシ対策について~アブラムシの雑学~

梅の木を植えている方が毎年頭を悩ますのがアブラムシの存在です。

アブラムシに寄生される事によって、汚らしくなり実もあまりならなかったりします。

 

そのまま放って置くと梅の葉が縮れてしまい最後には葉自体がボロボロに枯れてしまいます。

そんな時に役立つアブラムシ対策をいくつか紹介します。

まずは、霧吹きなどで水を吹きかけるやり方です。

 

元々生命力が弱く軟弱なので水を吹きかけるだけで地面に落ちて死んでしまうそうです。

ただこのやり方にはデメリットがあり、あまり強く水を吹きかけすぎると梅の葉まで落ちてしまう事があります。

二つ目はアブラムシの天敵であるテントウムシにアブラムシを食べてもらうことです。

 

アブラムシを駆除するには最善の方法なんですが、テントウムシも生き物なので必ず自分が育てている木に来てくれるとは限りません。

運が良ければテントウムシが集まってきてアブラムシを一掃してくれるでしょう。

三つめは農薬を使用する事です。

 

ただ農薬を使うのは最終手段として考えておいた方が良いでしょう。

せっかく育てた梅が農薬まみれになるより、出来れば無農薬で育てたいですよね。

 

この中で一番いいのはやはり水で駆除する方法ですね。

梅が落ちない程度に上手に水を吹きかけて駆除してみて下さい☆

アブラムシについてのまとめ

今回はアブラムシについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

アブラムシが寄生しているのを見つけたら放って置かずに必ず駆除するようにしてくださいね。

放っておくとどんどん繁殖していくので…。

ライターMISAKI