爽やかな香りが何とも心地よいミント。

庭先をあるいているとふわっと香ってくるミントは気分をリフレッシュさせてくれます。

今回はそんなミントについて詳しくお話します。

ミントの特徴

ミントはシソ科ハッカ属の植物で世界に25種ほど分布しています。

ほとんどは多年草ですが、一年草の種類もあるユーラシア大陸原産です。

繁殖力が旺盛でこぼれ種と地下茎によって繁殖し、畑地などに地植えすると駆除が容易ではなくなり、しばしば雑草扱いされることもあります。

ミントの利用

葉は爽快味、および冷涼感を与えるメントールに富んでいるのでハーブとして料理、カクテル、菓子、薬用酒などの材料となる他、精油、香料として食品や歯磨き粉に添加されたり、アロマテラピーや消臭や虫除けに用いられます。

モロッコでは緑茶と生ミントを混ぜたお茶を飲む習慣もあり、精油はハッカ油、メントールの決勝はハッカ脳の名称で市販され、北海道の北見市は世界的な産地として有名です。

ミントは伝統医療でも用いられており、漢方薬としても清涼、解熱、発汗、健胃などの目的で用いられます。

科学的研究ではハッカ油は過敏性腸症候群の症状を改善せうると報告されていて、消化不良も改善しうるとの研究結果もあります。

ミントの種類

ミントは変種ができやすく、600種類を超えると言われるほど多種多様な種があります。

主にペパーミント系とスペアミント系に分けられ、ペパーミント系は香りが強く、メントールの含有量も多いのが特徴。

 

東アジア原産のニホンハッカもここに含まれガムやキャンディなどにも多く用いられます。

スペアミント系の香りは比較的弱く、甘い香りがあります。チューインガム、歯磨き粉などに用いられるスペアミントの香りの主体はl-カルボンです。

ミントの育て方

ミントのアブラムシ対策

アブラムシがミントについても、ミントはとても丈夫なので慌てることはありません。

時期が過ぎるといつの間にかいなくなってしまうこともあります。

 

生で使うこともあるミントですから、出来るだけ農薬を使用せずにアブラムシを駆除したいと思っている方も少なくないでしょう。

アブラムシは春から初夏にかけてと天敵が少なくなった秋に発生します。

 

特に成長途中の苗の時期や柔らかな葉の裏などに発生し、寒い時期は葉の付け根や葉が合わさるような場所にも良く隠れています。ミント周辺にアリが極端に多くなってきたと感じる場合はミントにアブラムシがついている可能性が大きくなります。葉の裏などを丹念に調べてみましょう。

 

肥料が多かったり、水が多いとミント自体が軟弱に育ち、アブラムシの被害を受けやすくなります。

 

地植えの場合は新しい葉が次々と出ますし、天敵も多く、雨などで流される場合も多いのでそれほど気にすることはありませんが、鉢植えの場合はアブラムシを歯ブラシなどでこすり落としてしまうか、粘着テープを使って取り除くのも良いでしょう。

 

また、水で洗い流してしまうのも一つの方法です。

1週間おきに2~3回程繰り返すうちにアブラムシはかなりいなくなるでしょう。

また、牛乳スプレーなどを使う場合もあります。

 

牛乳を希釈してアブラムシのついている葉にスプレーし、牛乳に含まれるたんぱく質が固まるのを利用してアブラムシを窒息させてしまうという駆除方法です。

しかし、これは牛乳が乾いて固まった後にしっかりと死骸や残りの牛乳を落としてしまわないと、場合によってはカビてしまうこともあるので注意が必要です。

 

他にはアブラムシの嫌いな反射素材のものをミントの近くに置いたり、アブラムシの天敵であるテントウムシを捕まえてきてミントに離したりという方法も考えられます。

ぜひ、皆さんミント栽培の時には試してみてください。