皆さんは、今NHKテレビ番組でお馴染み「おかあさんといっしょ」で放送されている「ポコポッテイト」という人形劇をご存知でしょうか。
今回は、この「ポコポッテイト」に登場するキャラクター、「ムテ吉」のモデルとなった動物「ラーテル」についてご紹介します!
ポコポッテイト?ムテ吉?どんなキャラクター?
ポコポッテイトは、大海原にポコッと浮かぶ、ジャガイモにそっくりな島「ぽていじま」が舞台です。
既に、放送は終了している人形劇の番組ですが、そこに登場するキャラクターがとても可愛く、ユニークでした。
このポコポッテイト島に住むのが、ラーテルの男の子「ムテ吉」。マンチカンの女の子「ミーニャ」とジャコブヒツジの男の子「メーコブ」が登場します。
「どんなときでも、めげず・へこまず・あきらめず」にのびのびと前向きに強く生きる姿を伝えることが目的で放送されていました。
ムテ吉は、ラーテルという動物がモデルで作られました。水色のお洋服を着たムテ吉はかわいらしく、「オラっち」という一人称が印象的です。
ラーテルってどんな動物?
イタチ科に属する生き物です。
大好物はハチミツという、まるでくまのぷーさんのような生き物です。
アフガニスタンやアラブなどの地域に生息しております。
頭部から背面、尾っぽにかけて白い体毛で覆われています。
大きく発達した鉤爪を持っています。この発達した爪のおかげで穴を早く掘ることが得意です。
分厚い皮膚をもっていて、頭から背中にかけては伸縮性・硬さのある皮膚をもっているので、装甲として大活躍しています。
この装甲は、ライオンの牙も歯が立ちません。
ただし、ひっくり返った場合お腹は柔らかいのでひとたまりもありません。
アルマジロのように背中で自分の身を守る必要があるようです。
ラーテルの生態
主に、乾燥地帯に生息しています。中には森林や湿原などにも現れることがあります。
夜行性の生き物で、日中は岩の隙間などで眠っています。単独もしくはペアで行動します。ヒョウやライオンなどに狙われ捕食されることがあります。
日本では、ミツアナグマと呼ばれます。ハチミツが好物で、ノドグロミツオシエやウロコミツオシエという蜜を好む鳥と共生をし、どこにハチミツがあるのか、その鳥から教えてもらっているようです。
小鳥たちは、鳴き声でラーテルに蜂の巣を見つけたことを報告し、ハチミツの在り処まで案内します。
そして、ラーテルは、巣を壊して蜜を得ます。とても乱暴ですが、その後、蜜の場所を教えた鳥たちも、蜜にありつきます。
小鳥たちはハチの巣を見つけることが得意ですが、巣を襲うことはできません。ラーテルは、ハチの巣を見つけることは苦手ですが巣を壊すことができるので、利害一致の上、共生をしているそうです。素晴らしいですよね。
怖いものなし?!強いんだぞ、ラーテル!
イタチの仲間ということもあり、危険を感じると肛門そばにある臭腺から強烈な匂いの液体を噴射します。
コブラ科の強い毒を持っているヘビに噛まれても、神経毒に耐性があるラーテルは一時的に動けなくなるだけで数時間後には元気に活動を開始します。
繁殖期になると、大型動物に攻撃をしかけるくらい気性が荒くなります。
ライオンや人、スイギュウなどに立ち向かい、背中や頭の硬い皮膚はライオンなどの牙は歯が立ちません。
その点から、ラーテルは怖いものなしと言われています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ムテ吉という可愛い名前のキャラクターのモデルは、実際とても強いイタチの仲間、ラーテルでした。
ミツアナグマ、日本には生息していませんが一度見てみたいものですね。
(ライター:Teyo)