近頃、じわじわと人気が出てきている「ラット」。
ラットと言えばネズミ!ということくらいはわかりますが、具体的にはどんなネズミの事なのか、知っている人は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、どんなネズミなのか?その生態や寿命など、詳しくまとめて行きたいと思います。
ラットの生態・寿命
ラットとは、元々実験用に改良されたドブネズミの事です。
「マウス」と何が違うの?という疑問の声も聞こえてきそうですよね。
簡単に言えば、「ハツカネズミ」を実験用に改良したのが「マウス」、「ドブネズミ」を実験用に改良したのが「ラット」。
ただし英語では少しだけ意味合いが変わり、「rat」は主にクマネズミなどの大型のネズミの事を指すのに対し、「mouse」はハツカネズミなどの小型のネズミの事を指します。
近年ではペット化されたラットの人気が上がってきており、様々な品種が登場しているのです。
ペット用のラットの起源は18~19世紀のヨーロッパ。
ネズミの捕獲を行っていた「ネズミ捕り屋」という人たちが、捕まえたネズミを使って「ネズミいじめ」というゲームを始めたことがきっかけです。
このネズミいじめが流行したのを皮切りに、変わった色のネズミを飼育して交配させるようになったと言われています。
ペット化されたラットは野生種と比べて大人しい性格をしており、人間を怖がりません。
また、過密状態に対して耐性がある、警戒心が薄いなどの特徴があります。
他にも、見た目の違い(小柄で、耳が大きく尾も長い)や、寿命が長いと言ったことも挙げられます。
野生種の寿命が1年にも満たないのに対し、ペット化されたラットは2~3年生きると言われています。
ペットとしてのラット
ここからは、ペットとしてのラットの魅力や、飼育する際のポイントについてまとめていきたいと思います。
ラットの意外な一面に、つい欲しくなってしまうかもしれません。
犬や猫のように懐く
ハムスターなどの小動物はコミュニケーションが取れるほどは懐きませんが、ラットは犬や猫レベルで懐きます。
名前を呼ばれると飼い主のところへ来る、スキンシップが好き、芸を覚える、など、ネズミとは思えないほどコミュニケーションをとることができるのです。
賢いので、物を運んだりできる個体もいるんですよ。
飼いやすい
ハムスターよりは大きいですが、それでもイヌやネコよりは小さいラット。
鳴き声も上げないし回し車を使うことも少ないので、狭い部屋や集合住宅などでも安心して飼うことができます。
また、体も丈夫で雑食なので、初心者にもおすすめです。
きれい好きで良く毛づくろいもするので、ラット自体は臭いもあまりありません。
ただし、排泄物はそれなりに臭います。
床材はできれば毎日取り換え、ケージ全体を4~5日に一回は掃除をしましょう。
トイレのしつけができる
全ての個体ができるわけではありませんが、中にはトイレのしつけができる個体もいます。
もしトイレを覚えてくれなくても、ラットは自分のタイミングでまとめて糞をする性質があります。
そのため、ケージの外で遊んであげている時に糞をしてしまう…と言うことがありません。
きちんとケージに戻ってから糞をするので、安心です。
気を付けなければならない病気
基本的には丈夫ですが、気管支が弱いのでホコリには気を付けましょう。
その他、サルモネラ症、皮膚炎、関節炎、腎疾患、子宮蓄膿症などがかかりやすい病気です。
ラットについてのまとめ
ラットと言えば実験動物というイメージしかありませんでしたが、じつはとてもペットに向いている動物だということがわかりました。
様々なカラーバリエーションもありますし、もしかするとそのうちハムスターより人気が出てしまうかもしれませんね。
(ライター もんぷち)