不思議な生態を沢山持っているナマケモノ。
名前の通り、とにかく動きが遅く動きたがらないグータラさんです。
ナマケモノは動かな過ぎて苔が生えているものもいると言うのですが、どういう事でしょうか?
今回はそんなナマケモノの生態や苔を食べるのかどうかについて書いていきたいと思います。
謎多き生き物ナマケモノの生態や特長について
ナマケモノの生態は、哺乳綱異節上目有毛目ナマケモノ亜目に属する動物です。
生息域は南アメリカ北部で、密林地帯に生息しています。
体長は55㎝~70㎝で、鋭く強い爪を持ち、体色は灰色がかった褐色の毛に覆われているのが特徴です。
食性は葉食性で、葉や新芽を好んで食べます。
余談になりますが、16世紀頃のヨーロッパではナマケモノが全然餌を食べないので風から栄養を取っているのだと思われていたそうです。
確かにナマケモノは消化器官もゆっくり働き、餌を頻繁にパクパク食べる動物ではないので、そう思われても仕方ないですね。
ナマケモノは生涯のほとんどを木の上で過ごし、睡眠・食事・交尾・出産など、何から何まで木にぶら下がったまま行います。
木の下に降りてくるのは排泄をする時くらいで、その排泄量も少なく週1程度だそうです。
日中は頭を前脚の間に入れて、木に張り付くように丸まって眠ります。
パッと見た感じ木の一部に見える為、ある意味「擬態」となっているので、天敵にバレにくいようです。
ちなみにナマケモノの一日の睡眠時間は、15時間~20時間と言われています。
ナマケモノの天敵は、ピューマやタカやワシなど沢山の天敵がいますが…、中でもタカやワシはナマケモノを主食にするほどの好物らしく、木の上にいるので狙いやすいのもあって、よくターゲットにされるみたいです。
ナマケモノは敏感に危険を察知して動くことが出来ず、非社会性動物であることから簡単に捕食されやすい動物なんです。
のろまな印象のナマケモノだが意外とアレが得意!
ナマケモノはいつも寝ているか、起きていてもノロノロしているイメージが強いですが
実は、泳ぎがとても得意な動物なんですよ!
生息地であるアマゾン近辺では、雨季になると頻繁に洪水が起こることから泳ぎの技術を身に着けたのではないかと言われています。
しかしナマケモノの中でも、フタユビ科は泳ぐときに頭が水上に出ないので泳げないようです。
ナマケモノは苔も食べるの?~ナマケモノの雑学~
ナマケモノはとにかく動かないので、年を重ねるにつれて体に苔が生えてきます。
しかしその苔もナマケモノの餌になるので、いちいち餌を探さなくても体にエサが生えるのでナマケモノにとっては嬉しい事かも知れませんね。
この苔は食用以外にも、敵から身を隠すための擬態の役割も果たしています。
しかし、生涯のほとんどを睡眠に使い、排泄の時の週1度しか動かない動物はナマケモノくらいだそうです。
さらには、体に苔を生やすほどグータラな動物は他にいないと言われています。
そんなナマケモノの寿命は野生だと20年、飼育されているものだと30年~40年生きるそうです。
天敵に捕食されやすかったり、体に苔が生えるのは嫌だけど、ナマケモノのようにまったりゆったりした生活を送ってみたいものですね…。
ナマケモノについてのまとめ
今回はナマケモノについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
ナマケモノは本当に不思議な生き物で、調べれば調べるほど奇妙で面白い生態を持った動物だなと思います。
日本には野生のナマケモノは生息していませんが、動物園などでは展示している所も多いので、興味がある方は観察してみて下さいね!
ほとんど寝てると思いますが…。
ライターMISAKI